沖縄料理を知る本4選

まずは、その地の食材や調理法を丁寧に解説した本。ジューシーな豚肉や海藻など、沖縄ならではの食材の魅力がたっぷりと伝わる一冊です。次に、人気の沖縄料理店のレシピが満載の本。マスターの秘伝のタレや、意外なアレンジレシピが盛りだくさんで、読むだけで食欲がそそられますね。また、歴史的背景から沖状料理を紐解く一冊もピックアップ。歴史や風土と料理のつながりを感じられる、深い読み応えがあります。最後は、ローカルな食堂の日常を描いたストーリー。地元の人々のくらしと料理が織りなす風景は、まさに沖縄の味そのものです。
『にちにいまし ちょっといい明日をつくる琉球料理と沖縄の言葉』

彩香先生の予想を超えた美味の秘密は
善き姿と度外れた手の優しさですね。--土井善晴
毎日を丁寧に生きるという幸せを
この本から学びました。--小山薫堂
琉球料理の第一人者がおくる命をつむぐ沖縄の知恵とレシピ。
「にちにいまし」とは、沖縄の言葉で「似ているけれどさらによい」。
琉球料理の歴史は、沖縄の食材と風土を生かしながら、
中国料理や日本料理のいいところを取り入れて発展してきました。
それはまさに、「にちにいまし」の歩みです。
昨日よりもちょっとおいしく。
今日よりもちょっといい明日を迎えるために。
私が支えにしてきた、琉球料理の知恵と沖縄の言葉をおくります。
予約が取れない伝説の店「琉球料理乃山本彩香」を閉じて以来、
84歳のいままで沖縄に居を置き、琉球料理の普及に努める著者。
沖縄の伝統料理と黄金言葉を織り込みながら、人生を豊かに生きる術を語るーー。
ゴーヤーちゃんぷーるーやラフテーなど
明日の自分をつくる琉球料理レシピも収録!
作者 | 山本 彩香 |
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価格 | 1595円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2020年01月31日 |
『沖縄 今帰仁「波羅蜜」の料理 カレー、ときどき水餃子』

湘南・逗子から沖縄に移住した根本きこさん。
大人気だった「coya」の閉店を惜しむ声も多いなか、家族揃っての移住でした。
それから10年、カフェ「波羅蜜」をオープンし、
地域の人たちに愛される店として今帰仁に根を張っています。
今では評判を聞きつけて、各地からその味を求める人が足を運ぶ店となりました。
店のメニューの中心は「カレー」。
沖縄の食材、季節の食材もふんだんに使い、きこさんが調合する特製のスパイスをきかせた
唯一無二の味は、多くのファンに支持されています。
また、月1回のお楽しみメニュー「水餃子」も、この日を心待ちにしている
ファンにはたまらない味。たれなどの工夫はこの店ならではのもの、
「もっと食べたい!」の声が上がる逸品です。
また、同時に供されるさまざまなおかずも人気を集めています。
10年ぶりの新刊となった本作では、これら「波羅蜜」のメニューを一挙にご紹介。
風土が変わったら料理の味も変わった、という、いまのきこさんの料理を
たっぷりと詰め込んだ充実の1冊です。
作者 | 根本 きこ |
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価格 | 2530円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2021年03月11日 |
『家庭でつくる沖縄行事料理とふるまい料理 手軽に作れる絵で見るレシピ!』

作者 | 家庭料理友の会 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | むぎ社 |
発売日 | 2013年12月 |
『沖縄島料理 食と暮らしの記録と記憶』

第6回沖縄書店大賞〈沖縄部門〉準大賞受賞作
『沖縄島建築 建物と暮らしの記録と記憶』に続く待望の第2弾!
料理の数だけ、つくってきた人たちの人生がある。
「島」生まれのガチマヤー(食いしん坊)も目から満腹!の一冊です。
─── ジョン カビラ(ラジオ・テレビパーソナリティー)
1945年まで、沖縄には「辻」という遊郭がありました。
戦前の辻に育った知人によると、脇に豚が飼われ、宮廷料理人に習った料理と昔ながらの家庭料理、そして舞踊で温かく客をもてなしていたそうです。
辻には「おはよう」や「こんにちは」といった挨拶言葉はなく、だれに出会っても「ご飯食べたか」というのが挨拶言葉だったそうです。
温かい人々の住む沖縄は、料理をすること、食べることが暮らしの真ん中にあるんですね。沖縄の自然の食材を丁寧に扱う市場の人の手に、その優しさは今も見られます。沖縄の自然と人と人との間には、いつもお料理があるんですね。沖縄に行きたくなるのは、そうした人の温かさにほかならないと思います。
─── 土井善晴(料理研究家)
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異国との交流、気候風土、古くから息づく風習や思想、社会情勢ーー
めまぐるしく変化する時代のなかで、独自の食文化を形づくってきた「沖縄の料理」。
食をまかなう人々は何を思い、何を信じ、「食」と向き合ってきたのだろうか。
沖縄の本土復帰から50年を迎える2022年。
暮らしと密接に関わる「食」を通して沖縄の戦前・戦後の歴史をたどるとともに、人々の歩みを記録する。
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伝統文化の真髄を伝える琉球料理店、どこまでもこだわりつづける沖縄そば屋、流れるような所作から生まれる首里の豆腐店、戦後米兵向けのレストランからスタートしたステーキハウス、コザの町の移ろいを知るタコス店など、10軒のインタビューを収録。
そのほか本島北部から南部まで、地域に根ざす料理店・場所全42軒を取材し、食に関わる人々の話を聞いた。
沖縄の料理の概要をわかりやすく伝える解説ページや、ガイドマップも充実。
思わずお腹が空いてくるさまざまな料理と聞き書きの生活史から沖縄を知る、新たな視点の一冊。
<取材先店舗の一部>
・琉球料理 美榮
・本家新垣菓子店
・首里そば
・長堂豆腐店
・ROSE ROOM(ローズルーム)
・ジャッキーステーキハウス
・café OCEAN(カフェ オーシャン)
・中国料理 孔雀樓
・GODIES(ゴーディーズ)
ほか
監修・写真:岡本尚文
文:たまきまさみ
料理考証:仲村清司(作家、沖縄大学客員教授)
作者 | 岡本尚文 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | トゥーヴァージンズ |
発売日 | 2021年10月13日 |
それでは、今回は四つの作品を通して沖焄の魅力に触れていただきました。それぞれが丁寧に沖焄料理を解説しており、一方でその文化や歴史に深い敬意を表しています。一つ一つの料理の背後には、地元の人々の生活や気候、自然など、沖焄独特の要素が反映されています。
これらの作品を読むことで、ただ単に食べること以上の楽しみ方ができると確信しています。料理のレシピだけでなく、それぞれの食材がどのようにして形作られ、組み合わせられていくのか、その過程に触れることができるでしょう。
また、料理と並行して描かれる人々の営み、歴史情景などを通じて、沖焀の地の風味や香りだけでなく、その風土や文化、歴史への理解を深めることもできます。そして最終的には、皆様自身の料理への見方や、食べることの価値観が少しでも変わることを期待しています。
もちろん、全ての沖焄料理がこれらの本に収録されているわけではありません。ただ、これらを手がかりに、また一歩沖焄を踏み込むきっかけとして頂ければ幸いです。沖焄料理の世界は、まだまだ深く、広く、複雑で、ありとあらゆる人々に開かれています。
これらの作品を読んだ後、実際に自分で作ってみたい、試してみたいと思う方もいるかもしれません。新しい挑戦が、新しい発見や感動につながることを心から願っています。最後に、沖焄料理の奥深さと魅力を伝える手助けができたらと思い、これらの本をセレクトしました。これらの作品をお楽しみいただけたら幸いです。沖焱の美味しい旅、どうぞ楽しんでくださいませ。
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