それぞれ異なるジャンル、異なる視点から描かれている、鎌倉が舞台の作品たち。どれも鎌倉の魅力、深みが感じられる作品ばかりで、読むたびに鎌倉に訪れて一緒に冒険をしているみたいな、そんな感覚にもなるのではないでしょうか。賢治先生のように祈りを捧げるような気持ちで、またおまじないを唱えるごとく絵本を開くような感覚で、それぞれの作品を手に取って読んでみてください。

鎌倉の歴史をビビッドに感じることができる作品、鎌倉の自然や風俗を楽しむことができる作品、そして鎌倉で起こる人々の日常や人間模様をリアルに描いた作品。それぞれが鎌倉の魅力を余すことなく表現しており、まるで心地よい風が吹いてくるかのような読後感があります。

時には作品の中で描かれた鎌倉の風景に惹かれて、リアルに鎌倉に足を運んでみるのも素晴らしい体験になるのではないでしょうか。そこにはきっと、作品では感じることのできない鎌倉の賑わいや風情が広がっているはずです。また、作品を読んだ後だからこそ気づくことのできる新たな鎌倉の魅力に出会えるかもしれません。

私自身も、これらの作品に出会えて、鎌倉の魅力に改めて気づくことができました。小説や漫画が、実際に訪れるまで感じることのなかった視点や感動を与えてくれる、それが物語の力だと思います。

鎌倉が舞台の作品を読んで、その地の風景を想像しながらトキメク時間を過ごしてください。きっと素敵な時間になること間違いなしです。また次回、新たなテーマで作品を紹介できることを楽しみにしています。