モーツァルトに関する本 おすすめ6選 天才音楽家の生涯は?
モーツァルトの生涯を描いた本を6冊、おすすめします。子ども時代から天才と呼ばれ始めるまでのスキップ感たっぷりの作品、躍動感溢れるエピソードだけでなく苦悩も描かれている作品、年代記形式でじっくりと語られる作品など、多彩なラインアップです。また、モーツァルトではなく周りの人々を主軸に据えた視点変換型の作品も。贅沢に描かれた時代背景や描写の美しさも必見です。これらの作品を通じて、彼がどのような人生を歩み、どのような音楽を創り上げていったのか、彼の素顔により近づいてみてはいかがでしょうか。
『音楽家の伝記 はじめに読む1冊 モーツァルト』
10歳から読めるクラシック音楽入門書。音楽が試聴できるQRコード付き!
●小学校5年生以上で習う漢字には、すべてルビをふっています。
●本の中に出てくる楽曲を、その場で試聴できるQRコード付き。
●音楽家の関連地図、人生年表などの付属資料も充実。
●図版も多数掲載。
●著者が選ぶ、おすすめの楽曲リスト「はじめにきく1曲」を紹介。
カバーイラスト:北澤平祐
シリーズデザイン:山田和寛(nipponia)
移りゆく時代のはざまで力尽きた、神童の旅の果て
幼少期より神童とたたえられ、後世に珠玉の名曲を数多く残したモーツァルト。生涯で17回にも及ぶ就職活動の旅の末、この不世出の天才を待ち受けていた運命とは。
※本書は当シリーズのための書き下ろしです。
[目次]
プロローグ きれいな音がぼくを呼んでいる
第1章 最初の二つの旅
第2章 三年半にわたる西への大旅行
第3章 オペラ上演の敵たち
第4章 陽光降り注ぐオペラの国
第5章 イタリア再訪、そして再々訪
第6章 アンナ・マリアの悲劇
第7章 ザルツブルクの鳥かご暮らし
第8章 ウィーンの売れっ子
第9章 《フィガロの結婚》と《ドン・ジョヴァンニ》
第10章 最後の三年間
注釈・参考文献
あとがき
モーツァルトの人生と歴史上の出来事
はじめにきく1曲
”父のもとを離れ、ウィーンで独立独歩の音楽家生活を開始して以来、彼はまるで、これまでにさんざん見せられてきた父の節約主義への反動ででもあるかのように、お金が入れば入った分だけ、豪華な住まいやおしゃれな服飾、おいしい食事や楽しみ事のために、きれいに使い切ってきた。(…)銀行にお金をあずけることは父レオポルトにはふさわしくとも、息子ヴォルフガングにはまったく似つかわしくなかった。そんなことを考えもしなかったからこそ、あれほど美しくかぐわしい音楽芸術の花が咲いたのである。”(本文より)
作者 | 萩谷由喜子 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス |
発売日 | 2020年09月27日 |
『よみがえる天才3 モーツァルト (ちくまプリマー新書)』
作者 | 岡田暁生 |
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価格 | 935円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2020年09月18日 |
『CD付き 音楽家ものがたり モーツァルト』
「題名のない音楽会」など数々の番組や演奏会を手がけてきた大人気の音楽構成作家、新井鷗子の伝記シリーズ。ユニバーサルミュージック制作の、最高の演奏が楽しめるCD付き。
親しみやすく読みやすい文章で、モーツァルトの生い立ちや人柄、業績を知ることができる。まるでタイムスリップをして、その人生を隣で見ているかのよう。息もつけないくらいのスケジュールで作曲されるオペラの場面や、作曲家と演奏家の両立など、音楽の現場のリアルな様子が伝わる。音楽的なところで喜び、涙できるところが、ほかの伝記にないいちばんの魅力。音読したい魅力にあふれる文章は、読み聞かせにも最適。
豊かな感性を持つ子どもに、小さいころから良いもの・本物の音楽を、と考える保護者の皆様や学校の先生方にとてもおすすめ。大人も納得の内容で、子どもも大人も一緒に楽しむことができる、今の私たちにぴったりの伝記。小学校3年生以上で習う漢字にルビ付き。
作者 | 新井鷗子/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 株式会社音楽之友社 |
発売日 | 2019年10月28日 |
『図説モーツァルト : その生涯とミステリー』
作者 | 後藤,真理子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2006年04月 |
『モーツァルト最後の四年 : 栄光への門出』
作者 | Wolff,Christoph,1940- 礒山,雅,1946-2018 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 春秋社 |
発売日 | 2015年12月 |
『モーツァルトの手紙』
モーツァルトの手紙を読み解く、高橋英郎の大作完成。旅と手紙の関係を解き明かす図版・地図を多数集録、詳しい人物註付き。
作者 | 高橋 英郎 |
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価格 | 4180円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2006年12月11日 |
今回、モーツァルトの魅力を各々の本を通じてご紹介してきましたが、どうでしょう。彼の生涯を描く物語、彼が作り上げた調和の世界、彼の生き方にまつわるエピソード、全てが絶妙なバランスで織り交ぜられています。ある物語は深く悲しみに打ちひしがれつつも、音楽への愛を捧げ続ける彼の姿を描いています。またある物語は、時に厳しい音楽への旅路の中で見えてくる彼の人間性を鮮やかに描出しています。それぞれ異なる視点からモーツァルトを描かれているので、読み比べると更に彼の生涯に深みを感じることができます。
また、これらの本を読むことによって、単にモーツァルトが偉大な音楽家だという事実以上のものを感じ取れるはずです。彼の内面に迫る物語や、奇跡的な音楽性の源泉に迫る試みを通じて、普遍的な美と生きることの本質について考えさせられます。生命の再生への希望、人間の営みと芸術への調和、その全てが音楽を通じて我々に語りかけてくる。それが、モーツァルトの音楽だけでなく、彼の生涯を描くこれらの作品に共通するものだと思います。
何より、個人的に感じたのは、天才音楽家モーツァルトの生涯を扱った本を読むことで、音楽を愛する全ての人々の心に強く響く何かを見つけることができる、ということです。それは一見すると彼独自の世界観かもしれない。しかし、それ以上に人間としてのモーツァルトの魂がそこには紡ぎだされている。そのことを忘れずに、皆さまにも是非、今回ご紹介した作品群を手に取ってみていただきたいと思います。音楽のみならず、人生とは何かを考えるきっかけになることでしょう。そして、きっと新たなモーツァルトの魅力を発見できるはずです。
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