複素関数論(大学数学)の参考書

「複素関数論の参考書」と聞いて「おいおい、それ小説でも漫画でもないだろ?」と思いました?でもちょっと待っててください。想像力を働かせてみて下さいね。あなたが主人公で、目の前に複雑で難しそうな「複素関数論の参考書」が広がっている場面を。しかし、主人公はこの事態にめげず、一生懸命にその内容を理解しようと奮闘する。日々の努力と失敗を繰り返しながら、徐々に理解が深まる。知識も増えて、徐々に複雑で厳しい学問も自分のものになっていく。それはまさに冒険のようで、ドラマチックで、そしてとても人間らしいストーリー。実は学習というのはそういうものなんですよ。本気で立ち向かう姿勢こそが、"複素関数論の参考書"の冒険を楽しみきれる鍵だと思います。
『入門複素関数』

◆ 実数の微分積分学から、複素数の微分積分学へ ◆
類似と相違をつねに意識し、理解と記憶をサポート。既知の概念(指数関数、微分係数、定積分…)が複素数に拡張されていく様子が、豊かな視覚的表現と確かな数学的表現で語られる。
大学の教程で標準的な「留数定理」と「実関数の積分への応用」、発展的な「ルーシェの定理」まで、デリケートな「一様収束」や「べき級数」の一般論(これらは付録で扱う)は避けながら、理論的に自己完結するスタイルも新しい。
【特徴】
● ギャップの少ない丁寧な計算、丁寧な論証。
● 重要な式やポイントが目に飛び込む、見やすいレイアウト。
● 読者の視覚と直観に訴える、オリジナルの図を多数掲載。
● 付録では、ε - δ 論法を用いた「一様収束」および「べき級数」の一般論を展開。理論に興味のある読者も参照しやすい。
複素関数の世界を鮮やかに展開した、待望のテキストがいまここに。
1.複素数と指数関数
1.1 複素数と複素平面
1.2 オイラーの公式と指数関数
1.3 対数と複素数べき
1.4 三角関数
章末問題
2.複素関数の微分
2.1 複素平面内の集合
2.2 複素関数の極限
2.3 複素関数の連続性
2.4 複素関数の微分
2.5 正則関数
2.6 コーシー・リーマンの方程式
2.7 微分係数とヤコビ行列(定理2.8の証明)
章末問題
3.複素線積分
3.1 複素関数の積分
3.2 複素線積分の計算
3.3 コーシーの積分定理
3.4 コーシーの積分公式
3.5 リューヴィルの定理と代数学の基本定理
章末問題
4.留数定理
4.1 テイラー展開
4.2 ローラン展開
4.3 留数定理
4.4 実関数の積分への応用
章末問題
5.正則関数の諸性質
5.1 モレラの定理と原始関数
5.2 一致の定理
5.3 最大値原理
5.4 偏角の原理とルーシェの定理
5.5 リーマン球面とメビウス変換
章末問題
付録A 微分積分学の重要事項
A.1 連続関数と最大値・最小値の存在定理
A.2 2次元写像の偏微分・ヤコビ行列
付録B ε - δ 論法による複素関数論
B.1 数列と級数の極限
B.2 関数の極限,連続性,積分の存在
B.3 関数の一様収束と微分・積分
B.4 項別微分と項別積分
付録C べき級数と正則関数の局所理論
C.1 べき級数の収束性と微分積分
C.2 テイラー展開とローラン展開
C.3 正則関数の局所的性質
章末問題の解答
索引
作者 | 川平 友規 |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | 裳華房 |
発売日 | 2019年02月03日 |
『複素関数入門 留数計算への道すじ』

本書は、複素関数論をなるべくわかりやすく解説することを目的とした「入門書」である。
執筆においては、「”入門書”としての性質を意識し、解説は可能な限り平易となるようにすること」、「応用的な定理などの紹介よりも、”基本事項”の解説に徹すること」、「例題を多く提示し、計算過程もなるべく略さず説明すること」の3点を常に念頭に置き、複素数の導入から、正則関数の諸理論を経て、留数定理による積分計算の求め方まで、終始懇切丁寧な解説を心掛けた。
複素関数は、純粋数学のみならず電気回路の設計のような実用面においても非常に豊かな広がりをもつ。本書で取り上げた「基本事項」を深く理解すれば、今後、複素関数に関するあらゆる応用例に出会ったとしても、戸惑うことなく対応できるだけの基礎力が身に着けられているはずである。
第1章 複素数
1.1 複素数と,その演算
1.2 複素数平面
1.3 指数関数の拡張;オイラーの等式
1.4 複素数平面内の領域
第2章 複素関数
2.1 複素関数とは?
2.2 簡単な複素関数の例
2.3 多項式(関数)と有理関数
2.4 指数関数と対数関数
2.5 三角関数
第3章 正則関数
3.1 正則関数の定義と性質
3.2 正則関数の性質
3.3 コーシーリーマンの関係式
3.4 正則関数の例
第4章 複素関数の線積分
4.1 複素数平面上の曲線
4.2 複素関数の線積分
4.3 線積分の性質
4.4 実積分と線積分
第5章 コーシーの積分定理と積分公式
5.1 コーシーの積分定理
5.2 コーシーの積分公式
5.3 積分定理(=定理5.1)の証明
5.4 積分公式(=定理5.10)の証明
第6章 ベキ級数
6.1 ベキ級数と,その収束半径
6.2 ベキ級数が定める正則関数
6.3 ベキ級数の加減乗除
6.4 ベキ級数による指数関数三角関数の定義
第7章 正則関数の性質とその応用
7.1 正則関数のテイラー展開
7.2 正則関数の零点と,その位数
7.3 一致の定理
7.4 最大値の原理
7.5 リュービルの定理
7.6 代数学の基本定理
第8章 複素関数の特異点
8.1 複素関数の特異点
8.2 特異点でのローラン展開
8.3 極の位数と留数の計算法
第9章 留数定理とその応用
9.1 留数定理
9.2 留数定理による定積分の計算(その1)
9.3 留数定理による定積分の計算(その2)
9.4 留数定理による定積分の計算(その3)
9.5 留数定理による定積分の計算(その4)
付録 補足
A.1 複素数の数列と級数
A.2 実数変数の複素数値関数の微積分
A.3 集合の上限と数列の上極限
参考文献/索引
作者 | 中島 匠一 |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | 共立出版 |
発売日 | 2022年08月10日 |
『1冊でマスター 大学の複素関数』

虚数単位i(i^2=-1)はなんとなく聞いたことがあるでしょうか.理系の方はご存知かもしれません.中学校では実数の範囲でしか2次方程式の解を認めないため,解を持たない2次方程式が存在しますが,高校数学ではこの虚数単位iを導入しているおかげで,実数係数の2次方程式は実数解を持つ場合か虚数解を持つ(実数解を持たない)場合のいずれかになります.しかしながら,虚数単位iの効力はこれではないのです.複素数平面では回転もできます.本書では,虚数単位を扱った複素関数を学びます.実数だけで考えていた窮屈さが,複素関数を学ぶことで自由に開放されたように広がり,自在に数や関数が操れるようになるのです.
複素関数の単位をとりたい方だけではなく,複素数の世界を味わいたい方々にお勧めの1冊です.
別冊の演習問題は,繰り返し解けるように独習用として解答を除いた問題のみのPDFをWebにて配布,また本文解説内でさらに詳細を知りたい方のために「Web補足」としてWebに補足説明を掲載しています.ぜひお役立てください.
はじめに
本書の勉強法
本書のあらすじ
第1章 複素数平面と複素関数
1 複素数の計算
2 複素数平面
3 複素数の関数
第2章 指数関数・三角関数・対数関数
1 べき級数
2 指数関数・三角関数
3 対数関数
第3章 複素関数の微分
1 微分の定義
2 正則関数
第4章 複素関数の積分
1 複素関数の線積分
2 線積分の具体的な計算
3 コーシーの積分定理
コラム コーシーの積分定理の証明
4 コーシーの積分公式
5 複素関数の解析関数
6 リーマン面
コラム 最大値の原理
第5章 ローラン展開と留数定理
1 ローラン展開
2 留数定理
3 留数定理の実関数の定積分への応用
コラム 代数学の基本定理
索引
あとがき
注:以下のファイルをWeb補足としてご用意しています.
必要に応じてご活用ください.
Web 補足1 アポロニウスの円
Web 補足2 初等幾何による(1)、(3)の説明
Web 補足3 マクローリン展開
Web 補足4 複素数の三角関数と実関数の三角関数が異なる点
Web 補足5 f(z)=zn の正則性
Web 補足6 べき級数の各項微分
Web 補足7 ガウス積分
Web 補足8 偶関数の広義積分
Web 補足9 xa*有理関数(a は整数ではない)の定積分
作者 | 石井 俊全 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 技術評論社 |
発売日 | 2022年07月09日 |
『複素関数入門新装版』

作者 | リュウエル・V.チャーチル/ジェームズ・ウォード・ブラウン |
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価格 | 3142円 + 税 |
発売元 | 数学書房 |
発売日 | 2007年10月 |
『技術者のための高等数学(4)第8版』

原著は、アメリカをはじめ世界各国の大学で教科書として使用され、第8版まで版を重ねている「工科の数学」の世界的名著である。著者の長年の講義経験をもとに、数学的な考え方を重視しつつ、理論と応用との結びつきに対する明快な見通しと解説を与えることにより、理論・考え方・応用がバランスよくまとめられている。特に、物理・工学の問題を解く際に必要となる数学的技法が徹底して身につくよう、重要な応用分野についてはそれぞれ節を起こして詳しく解説し、また他の節でもつねに例題(応用例)に基づいて説明されており、各節末の豊富な練習問題とともに、応用への手がかりと具体的理解が得られるよう工夫されている。なお、第8版では、数学的思考と理解を必要とする問題、およびコンピュータを用いる問題が新たに追加されている。
作者 | アーウィン・クライツィグ/近藤次郎 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 培風館 |
発売日 | 2003年03月 |
『演習・複素関数論』

作者 | 青木利夫(数学) |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 培風館 |
発売日 | 1982年05月 |
まさに「複素関数論の参考書」というタイトル通り、この作品が提供してくれるのは、非常に高度な数学の理論を、初心者でも理解できるように丁寧に説明した世界です。一見難解に見えるかもしれませんが、その後ろに隠された著者の熱意と情熱を感じ取れば、誰でもこの複雑な世界に引き込まれること間違いなしです。
この作品の魅力はなんと言っても、複素数や実数といった普通では目にすることのない、「想像を絶する」方法で問題を解く過程をリアルに描き出している点にあります。また、教科書的な内容だけでなく、その背後にある数学への深い愛情や哲学的な考え方も感じさせてくれます。それはまるで、背筋をピンと張った全うな人間が、深遠なる真理に挑むドラマのよう。知的な興奮を覚えずにはいられません。
それと同時に、これだけだとドライすぎるという方でもご安心ください。ちょっぴりユーモラスな描写や、数学を象徴するキャラクターたちのやりとりも見どころです。生活の中に自然と溶け込む数学の美しさや魅力を、存分に味わうことができます。
教科書をパラパラと捲る喜び、突然頭上で輝く解の星、それを掴むために試行錯誤する青春の喜び。数学とは一体何なのか、なぜ美しいのか。全てを教えてくれるこの作品は、ビギナーからベテランまでを惹きつける、まさしく「複素関数論の参考書」そのものです。この素晴らしい体験を、ぜひ一度皆さんも試してみてください。決して、時間の無駄にはならないと思いますよ。
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