黒い表紙が印象的な小説5選
黒い表紙といえば、彷彿とさせるのがあの心理サスペンス。人間の暗部を描き出すサスペンス小説より適した色はないですよね。紛れもなく奥深い人間の闇が待ち構えています。次に選ぶのは、物語の舞台が宇宙のSF小説。深遠なる宇宙を象徴する黒い表紙は、無限の想像力をくすぐります。また、過去の出来事を描く歴史小説も見逃せません。黒さは過去への慎重さを示しています。恋愛小説にも黒い表紙は意外と似合います。情熱的な恋愛を切り取るための色彩とも言えそう。最後に幻想的なファンタジー。黒は未知の世界を表現します。これら5つのジャンルを、あなたも手に取ってみてはいかがでしょうか。
『みんな蛍を殺したかった』
作者 | 木爾チレン けんご |
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価格 | 不明 |
発売元 | 二見書房 |
発売日 |
『黒い家』
顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。
作者 | 貴志 祐介 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 1998年12月10日 |
『偽鰻』
『リコール』『大変、申し訳ありませんでした』
『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』の保坂祐希が贈る、
食の不正を暴く、社会派エンタメ企業小説!
絶滅危惧種でありながら日々食卓にあがり続ける、身近な「ウナギ」。
いまだ生態に多くの謎が残る高級食材の流通をめぐり、巨大スーパー・ヴィアンモールと裏社会の人々、そして元総会屋が暗躍する。しかし、その裏には国が躍起になって隠蔽する戦慄の真実が隠されていたーー。
ひろゆき氏推薦!
■著者プロフィール
保坂 祐希(ほさか・ゆうき)
2018年、『リコール』(ポプラ社)でデビュー。社会への鋭い視点と柔らかなタッチを兼ね備えた、社会派エンターテインメント注目の書き手。大手自動車会社グループでの勤務経験がある。著書に『大変、申し訳ありませんでした』(講談社タイガ)、『黒いサカナ』(ポプラ社)、『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』(講談社)ほか。
作者 | 保坂 祐希 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2024年04月04日 |
『恋に至る病 (メディアワークス文庫)』
作者 | 斜線堂 有紀 |
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価格 | 624円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年03月25日 |
『雨夜の星たち』
できないことは、できません。
やりたくないことも、やりません。
三葉雨音は他人に感情移入できない26歳。
同僚星崎くんの退職を機に、仕事を辞める。
他人に興味を持たない長所を見込まれ三葉は
「お見舞い代行業」にスカウトされ、
移動手段のないお年寄りの病院送迎や
雑用をする「しごと」をはじめる。
文芸界の注目著者が
「めんどうな人」の機微を描く!
【著者からのコメント】
「雨夜の星」は目に見えません。
でもたしかにそこにあります。
空気を読むという言葉があります。
空気は目に見えません。
見えないけれどそこにあるものは、
良いものとはかぎりません。
その場の空気を読むことばかりに心を砕き、
いつのまにか決定的に間違った方向へ
進んでいく。そんな危険だって、
とうぜんあるのではないでしょうか。
空気は読めなくてもいい。
あるいは読めても従わないという選択肢だって
きっとあると信じて、この物語を書きました。
【主な登場人物】
◆三葉雨音 26歳。職業はお見舞い代行。
他人に興味がない。
◆霧島開 三葉の雇い主。
喫茶店の店主で、ホットケーキが苦手。
◆リルカ スナックで働く、
感情豊かで共感能力が高い霧島の彼女。
◆星崎聡司 三葉の元同僚。
湯気の立つ食べものが苦手。失踪中。
【依頼人たち】
◆田島セツ子 病院への送迎。聞き上手な80代。
◆権藤 肝臓の病気で入院中の70代。
因縁の相手。
◆清川好美 手術の付き添い。
配偶者なしの42歳。
作者 | 寺地はるな |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2021年06月10日 |
それでは、私が選んできた黒い表紙の小説5選をすべてご紹介しました。言葉で表現するのが難しいくらい、それぞれがもつ独自の世界観や深み、鮮やかなキャラクター達に引き込まれること間違いなしです。なんといっても、全てが黒い表紙という統一感。それぞれ異なるジャンル、ストーリーながらも、その黒い表紙を通じて統一された世界感を感じ取れるのも何とも言えない魅力の一つですよね。黒という色が持つ独特の重厚感や神秘性が、そのまま作品の中に表れているようです。
しかしながら、私が本を選ぶ際に一番大事にしているのは、その作品が読者に対して一体どんな感情や何を問いかけてきているのか、という点です。本を読み終えた後、読者に何かを考えさせてくれる作品が、長く心に残る作品だと個人的には思っています。その点、今回ご紹介した5冊は全て、読者に対する独特の問いかけを含んでいます。それは、生きることの難しさや喜び、愛について、時には社会のあり方について、様々です。そうした意味で、これらの作品は、ただ面白いだけでなく、読後もしばらくその余韻と共に私たちの心に留まり続けることでしょう。
これらの本は、手に取るだけである種の緊張感や期待感を抱かせてくれます。黒い表紙に込められた作者の想いと、その中に描かれる世界を是非、皆さんも肌で感じてみてください。そして読み終わった後に感じる達成感や喜び、時には涙や悲しみ、それら全てを真摯に感じてみてください。それが、本というものから得られる最大のエンターテイメントだと思います。
ただ、あくまで私のセレクションは一例です。沢山の作品の中から選んできた5冊ですが、黒い表紙という限定されたテーマの中でも、まだまだ選び出せなかったたくさんの素敵な作品が世の中には存在します。皆さんも是非、自分だけのお気に入りの「黒い表紙」の小説を見つけてみてください。それぞれの作品が、きっとあなたにとって新鮮な驚きや発見を提供してくれることでしょう。
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