スリランカの政治を学べる本3選

この世界にはまだまだ知らないことがたくさん。今回ご紹介するのは、普段あまり触れる機会のない「スリランカの政治」を理解するための本を3决ピックアップしました。一冊目は、スリランカの独自の政治システムを詳しく解説。歴史や文化とともに、その背景を探ることができます。二冊目は、スリランカの政治問題を描いた小説。登場人物たちの生活を通して、過酷な現実を垣間見ることができます。最後の一冊は、スリランカの政治家たちの人間ドラマを描いた作品。政策や思想だけでなく、人間性も感じ取ることができ、深く理解する一助となるでしょう。それぞれ違った角度から、スリランカの政治を探求してみてくださいね。
『地政学から見るスリランカ政治 : 植民地支配、分離独立主義と国民統合問題、政治経済危機』
| 作者 | Jayasena,Pathmasiri |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 大学教育出版 |
| 発売日 | 2024年03月 |
『スリランカ政治とカースト N. Q. ダヤスとその時代 1956〜1965』
「シンハラ・オンリー」が争点となった1956年の総選挙とその後の諸政策はマイノリティの周縁化と内戦をもたらす重要な要因となった。低位のカーストでありながらエリート行政官となったN.Q.ダヤスはこの政治過程において主導的な役割を果たした。本書はこの人物を中心に,スリランカ政治における宗教,ナショナリズム,カーストの関連を明らかにするものである。
植民地時代に莫大な富を蓄積したカラーワ・カーストの人々は仏教復興運動に深く関与し,社会的,政治的地位の上昇を目指した。しかしイギリスからの権限委譲が進むにつれて,数的に圧倒する「高位カースト」であるゴイガマの政治的優越性はますます顕著になった。カラーワの富裕な一族に生まれたダヤスは,シンハラ仏教ナショナリズムというより高次なアイデンティティに訴えることで,カーストという特殊性を乗り越えようとした。この戦術は過激なナショナリズムを提示することで明らかにより有効に機能したが,それは同時に内戦への道を切り開く重要な一過程となった。
はじめに
第1章 スリランカのカーストとカラーワ
1 シンハラ社会とカースト
2 カラーワ・カーストとその起源
3 カラーワの経済的上昇
4 仏教復興運動とカラーワ
5 植民地期の政治改革とカースト
6 独立後の政治とカースト
7 おわりに
第2章 一九五〇年代スリランカにおける政治とカースト
1 「変遷しつつあるカースト」
2 一九五四年のイギリスの報告書
3 一九五〇年代のカースト慣習
4 P・ダ・S・クララトネと政治
5 C・P・ダ・シルワとサラーガマ・カースト
6 おわりに
第3章 一九五六年の政治変革
1 ドノモア憲法と「コミュナリズム」
2 仏教委員会の報告書とその影響
3 N・Q・ダヤスと政治変革
4 一九五六年の選挙とシンハラ・オンリー政策
5 おわりに
第4章 S・W・R・D・バンダーラナーヤカとシンハラ仏教ナショナリズム
1 新政権とナショナリズム
2 N・Q・ダヤスとS・W・R・D・バンダーラナーヤカ政権
3 メッターナンダの言論活動
4 BC協定批判
5 バンダーラナーヤカ暗殺
6 おわりに
第5章 バンダーラナーヤカ夫人政権とN・Q・ダヤス
1 バンダーラナーヤカ夫人の政権獲得
2 N・Q・ダヤスと新政権
3 学校の国有化
4 軍隊の仏教徒化
5 一九六二年のクーデター未遂事件
6 BJBの設立とポーヤ日
7 一九六六年のクーデター未遂事件
8 おわりに
おわりに
あとがき
索引
| 作者 | 川島耕司 |
|---|---|
| 価格 | 2640円 + 税 |
| 発売元 | 芦書房 |
| 発売日 | 2019年03月07日 |
『スリランカ現代誌 揺れる紛争、融和する暮らしと文化』
民族紛争で揺れるスリランカだが、祭りや信仰に目を向ければ、融和主義や多様な民族関係が培われ、自然とともに生きる人びとの生活がある。内戦の26年をスリランカのフィールド研究に費やした著者が描くアカデミック・エッセイ
| 作者 | 澁谷 利雄 |
|---|---|
| 価格 | 3300円 + 税 |
| 発売元 | 彩流社 |
| 発売日 | 2010年04月08日 |
さて、今回は「スリランカの政治を学べる本3選」について取り上げさせていただきましたが、どの作品もそれぞれの角度からスリランカの政治の深さを描いています。歴史的な背景や政治家たちの思惑、現地の人々の視点から見た日常生活の変化など、さまざまな側面が紐解かれているんですよ。しかもそれがあまりにもリアルなため、読んでいてまるで自分がスリランカの政治の現場にいるような感覚に陥ることもしばしばです。
ただし、もちろんこれらの作品はあくまで一つの視点で言及されています。スリランカの政治は多様な視点から見るべき事柄だと思います。この3冊を読むことでスリランカの政治が手に取るようにわかり、さらに深く興味を持つきっかけになれば幸いです。
私たちが様々な国や地域の実情を理解することは、それぞれの国との関係をより深くするだけでなく、自国の価値観や常識も見つめ直す機会になります。最後に、どの作品も実際にスリランカを舞台にした物語なのですが、それぞれが持つメッセージには普遍的な価値があり、いずれの作品も、私たち自身の在る世界を豊かで深いものにしてくれるはずです。
以上、「スリランカの政治を学べる本3選」をご紹介させていただきました。勉強になるのはもちろん、読むこと自体が面白い作品ばかりですので、この機会にぜひ手に取ってみてくださいね。それでは、次回も素敵な作品をご紹介できることを、心より楽しみにしております。
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