お菓子が沢山出てくる童話3選
一つ目は、お菓子が光り輝く街を舞台に、素朴で純粋な主人公たちが冒険を繰り広げる物語です。見たこともない色とりどりのお菓子たちが、読者の想像力を刺激します。二つ目は、家出した主人公が森で出会ったおばあさんの家が、お菓子でできているという、ちょっぴり不思議な世界観が魅力のお話。だんだんと謎が深まる展開は、胸をドキドキさせます。最後に、様々なお菓子が登場し、そのお菓子を通じて人々が絆を深めていく感動的な物語をご紹介します。登場人物たちがお菓子を通して学び、成長していく様子は、読んでいて心が温まりますよ。
『空にうかんだ大きなケーキ』
| 作者 | Rodari,Gianni,1920-1980 吉冨,文 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 汐文社 |
| 発売日 | 2006年09月 |
『ヘンゼルとグレーテルのおはなし グリム絵本』
ヘンゼルとグレーテルの目のまえに小さな家があわられました。そばによってみると、なんと、その家はパンやおかしでできているではありませんか。ふたりは手あたりしだいに、たべつづけましたが…。
| 作者 | ヤーコプ・グリム/ヴィルヘルム・グリム |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | BL出版 |
| 発売日 | 2006年11月 |
『チョコレート工場の秘密』
| 作者 | Dahl,Roald,1916-1990 Blake,Quentin,1932- 柳瀬,尚紀,1943-2016 ほか |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 評論社 |
| 発売日 | 2005年04月 |
それぞれの作品には、お菓子がストーリーの仕上げに甘い蜜を垂らし、物語に彩りを添える重要な役割を果たしています。キャラクターたちがお菓子を作ったり、食べたりする姿は、視覚的な楽しみだけでなく、その登場人物たちの一面を覗き見るユニークな窓口ともなるのです。
しかもこの3つの作品は、ただお菓子が美味しそうに描かれているだけでなく、またただ食べ物の描写が豊かなだけではなく、お菓子が物語と密接にリンクして理解や感情を深める形をとっています。語られるお菓子の一つ一つには、作者の思いやフィロソフィーが込められており、それが物語にさらなる豊かさをもたらしています。
また、役割を果たすのは物語だけでなく、その読者自身でもあります。それぞれのお菓子が描かれた瞬間、その香り、味、食感を想像することで、我々読者自身もその物語の一部となるのです。それはまるで、私たちが直接その場にいて、素晴らしい冒険を共有しているかのような感覚を与えてくれます。
今回紹介した3作品は、そんなお菓子の魅力を余すところなく引き立ててくれる作品です。お菓子が好きな方はもちろん、お菓子作りに興味がない方でも楽しく読んでいただける内容になっていると思います。これを機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。お読みいただき、ありがとうございました。
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