ボクシングが題材の小説3選
一つ目は昭和の名勝負たちをリアルに描き出した作品です。主人公の挫折と再起を通じて、ボクシングの厳しさと美しさを深く感じられますよ。二つ目は異能力を持つキャラクターたちがリングで競い合う、ノンストップのエキサイティングな展開が魅力。これまでのボクシングのイメージをくつがえすような作品ですね。最後の一冊は、精神的な成長とともに身体も成長していく主人公の姿が描かれています。ストーリーはもちろん、描かれているトレーニングシーンや試合シーンのリアリティも素晴らしいです。これら三つの作品は全部違った面からボクシングを描いていて、それぞれ面白さがあります。好きな作品を見つけてみてくださいね。
『あゝ、荒野 (河出文庫 て 1-4 寺山修司コレクション 4)』
作者 | 寺山 修司 |
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価格 | 63円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 |
『春に散る 上』
かつてボクシング世界チャンプを目指し挫折した広岡は、40年ぶりにアメリカから帰国する。同じ時をジムで過ごした仲間たちと再会し、やがて4人で共同生活を送ることになる。彼らは自分にとって何が大事なのか見つめ直し始め…。人生の豊かさを深く問いかける傑作小説。
作者 | 沢木耕太郎 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2020年02月07日 |
『拳に聞け!』
池上省吾は、高校の後輩が社長をしている便利屋でアルバイトをしている。ある日、古びたボクシングジムの前で佇む女性を見かける。聞くと、ジムに立ち退きを迫っているらしい。一枚かんで、金儲けを目論む省吾はジムに通って手伝いを始めるが、ひとりの若者と出会い、ボクシングに魅了されていく。-多彩な作風で人気を集める著者が、綿密な取材を重ねて描いた意欲作。
作者 | 塩田武士 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2015年08月 |
それぞれ異なる視点から見つめられるボクシング、如何でしたでしょうか。一つ目の作品は、個性豊かなボクサーたちが織りなす熱烈な試合を描きつつ、ボクシングというスポーツの魅力をダイレクトに伝えてくれます。また、その中に人間の営みが見事に描き出されていて、スポーツ小説を超越した人間ドラマが展開されます。
二つ目の作品は、完全なアンダードックからの挑戦者たちの成長物語。決して平坦ではない彼らの道のりを、しっかりと描いています。ボクシングって、結果だけではなくちゃんと過程も見せてくれないとね、という方にはまさにピッタリの一作です。
そして最後の作品は、ボクシングを通じて社会問題に切り込む、異色の一作。肉体的にはもちろん、精神的にも数々の困難を乗り越えていく主人公たちの姿から、自己を見つめ直したくなるかもしれません。
ボクシングは一見すると単なる暴力スポーツに映るかもしれませんが、これらの作品を通じて感じることができるのは、「勇気」「瞬間の判断力」「困難を乗り越えようとする意志力」など、極めて人間的な要素たちです。
またそれぞれの作品が、ボクシングそれ自体の魅力だけでなく、人間の心情や社会を照らし出す絶妙な鏡となっています。それこそが物語としての力であり、ボクシングという一見狭い舞台から広大な世界を描き出しています。あなたもボクシングの世界をこの3つの作品を通じて堪能し、それぞれが持つメッセージを心に留めてみてはいかがでしょうか。
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