猫と一緒に夏を乗り切ろうー猫が起点となって動きだす作品3選

暑さでぐったりとしがちな夏、そんな時こそ冷房を効かせた部屋で猫とともに過ごす穏やかな時間を堪能してみてはいかがでしょうか。そして読むべきは、もちろん猫が登場する作品。猫には人間と違った感性や視点があり、それが作品に奥深さをもたらします。まず最初におすすめするのは、気ままな1匹の猫とその家族を描いた温かい家族ドラマです。次に挙げるのは、猫の視点から描かれたファンタジーアドベンチャー。猫の世界観を興奮しながら追いかけてみてください。最後に紹介するのは、猫と出会ったことで主人公の人生が大きく変わる感動作です。どれも猫がきっかけで物語が動き出す面白さが詰まっていますよ。この夏は、猫と作品の世界を満喫してみてはいかがでしょうか。
『猫を処方いたします。』

京都市中京区の薄暗い路地にある「中京こころの病院」。心の不調を抱えてこの病院を訪れた患者に、妙にノリの軽い医者が処方するのは、薬ではなく、本物の猫だった!? 戸惑いながらも、決められた日数、猫を「服薬」する患者たち。気紛れで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、彼らの心も少しずつ変化していく。そして医者が猫を処方するのには、ある「理由」があってーー猫と人が紡ぐ、もふもふハートフルストーリー!
作者 | 石田 祥 |
---|---|
価格 | 924円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2023年03月10日 |
『我が産声を聞きに』

夫婦がずれていく。コロナ? がん? もっと大きな何かで。コロナ禍の家族を描く直木賞作家の最新作
新型コロナウイルスが世界を覆っている2020年9月、名香子が夫の良治から頼まれていっしょに向かった先は、都立がんセンターだった。そこで肺がんの診断を受けた良治は、一方的に、家を出て好きな人と暮らしながら治療をすると名香子に告げる。呆然とする名香子だったが、事態は“蝶”の羽ばたきのように次々と思いもかけぬ方向へと進んでいくのだった
人生は無数の「もしも」の連続だ
推薦コメント
「自分の人生は自分で作っていけると思いこんでいるが、そうだろうかと小説に問われている気がして、私はこわくなる」--角田光代(作家)
「人類最大の不幸は、生殖を完遂した雌雄が、何十年も一緒に暮らすことだ。「男と女」を擬態するのに、人生100年(夫婦生活70年)はあまりにも長すぎる…!
夫婦の道は、二つに一つ。いっそ、男と女でない何かになるか。
そんな男(女)は、最初からいなかったことにするか。
この世の夫婦は、必ず、そのどちらかの選択を迫られる。
この小説の主人公は、ある日、その結論を突きつけられる。
夫が先に、その選択を決めたから。
「熟れて落ちる果実」のように、夫婦して、ゆっくりとどちらかの道に落ちていくのが
一番いいのだけれど、そうはいかない夫婦もいる。
はてさて、突然もぎ取られた果実を、彼女がどう調理して、どう呑み込むのか。
人生の真実を一つ、召し上がれ」
ーー黒川伊保子(人工知能研究者・感性アナリスト)
担当編集より
白石さんは、一貫して人間の運命という手に負えないものを、様々な形で書いていらっしゃいます。今作は、その運命について、まったく難解でもなく、現実離れした部分もなく、力みもなく、素晴らしい筆致で一気に読者を結末まで運びます。まさに熟練の境地です。
ラストシーンで、タイトルの意味がわかりますが、この結末をどう受け取るか、ぜひさまざまな方に読んでいただいてご意見を伺いたいです。
作者 | 白石 一文 |
---|---|
価格 | 1815円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2021年07月07日 |
『猫を棄てる 父親について語るとき』

父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。
ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。
寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。
中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。
子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。
いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまったーー。
村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、
自らのルーツを初めて綴った、話題の書。
イラストレーションは、台湾出身で『緑の歌₋収集群風₋』が話題の高妍(ガオ イェン)氏。
作者 | 村上 春樹/高妍 |
---|---|
価格 | 726円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年11月08日 |
今回は猫と一緒に夏を乗り切るべく、グイグイと引き寄せられる魅力的な作品を3つご紹介しました。こうして改めて見ると、猫って本当に不思議な生き物ですよね。人間よりもずっと小さな体で、しかし堂々とした風格とプライドを持ち、我が家のど真ん中で生きている。猫の存在がキーパーソンとなって起こる物語は、まるで猫そのもののように独特の魅力に溢れています。
それぞれの作品に出てくる猫たちは、もちろん主役級の存在感を放っていますが、その周りにいる人間たちの心情や成長にも注目してみてください。そこには、猫を通して見えてくる人間の喜びや悲しみ、強さや弱さ、愛らしさなど、様々な感情や側面が描かれています。
私たちが暑い夏を過ごす間、彼らはもしかしたらちょっと厳しい表情を浮かべながらも、それでも気高く生きています。そんな彼らを見て、優しさや思いやり、たまにはちょっとしたユーモラスさを感じ取ることができるでしょう。
これらの作品を手に取って、少しでも夏の暑さを乗り切る一助になっていただければ幸いです。それぞれの作品に込められた、猫という存在の魅力や、人間と猫との関係性に触れながら、自分だけの特別な夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
以上、『猫と一緒に夏を乗り切ろうー猫が起点となって動きだす作品3選』をご紹介しました。みなさんが過ごすこれからの夏が、心地よくて、思い出深いものになることを祈っています。これからもたくさんの作品を通じて、さまざまな「猫との夏」をお楽しみください。どうぞよい夏をお過ごしください。それでは、また次回の紹介をお楽しみに!
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。