作家のイタリア紀行文4選

旅と文学、二つの素晴らしさが融合した作家のイタリア紀行文は、ワインの香りや風景の美しさが伝わってきます。選んだ4作品は、それぞれ異なる魅力を持つ作家たちが見つめたイタリアの風景、料理、文化を描いています。ミラノの繁華街を描いた一作、サルディニア島の素朴さを伝える一作、ローマの歴史に触れる一作、そして最後にフィレンツェの美術に魅了される一作。それぞれが異なるイタリアの一面を表現しています。読破した後は、まるで自分がイタリアを旅したかのような感覚になること間違いなしです!画家のように色とりどりに描かれた文字に心を奪われてください。
『イタリア紀行 上中下3巻セット (岩波文庫)』

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価格 | 1179円 + 税 |
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『イタリアのおもかげ』

1844年7月、32歳のディケンズは、家族とともにイタリアに向けて出発した。ジェノヴァを拠点に、およそ1年にわたって、ヴェネツィア、ピサ、ローマ、ナポリなど各地を見て回った。本書はディケンズ独特の観察眼が発揮された臨場感あふれる紀行文となっており、随所に滲み出ているカトリック批判はとりわけ印象深い。本邦初訳。
作者 | チャールズ・ディケンズ/伊藤弘之(英語) |
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価格 | 1144円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2010年04月 |
『イタリア日記(1811)』

フランスの作家スタンダール(本名アンリ・ベール)は十七歳のときに、ナポレオンの第二次イタリア遠征で装備点検監督官となった親戚のピエール・ダリュに伴われて、はじめてイタリアを訪れた。彼は最初予備役として、やがては騎兵少尉として、ミラノとその周辺に一年半ほど滞在したが、イタリアは強い印象を残した。それから十年、パリで役人生活を送っていた彼は、一八一一年になって、今度は休暇を得て、イタリアへ初の観光旅行を行なった。八月二十九日パリを出発して十一月十三日まで、懐かしのミラノを中心として、ナポリまでのイタリアを見て歩いた。この周遊を記したのが本書『イタリア日記(1811)』である。
ベールはミラノに着くと、一八〇一年に主計官のジョワンヴィルから紹介されたその恋人のアンジェラ・ピエトラグルアを思い出して訪ねて行き、昔彼女に抱いた恋心を打ち明ける。こうして彼女の交際社会に加わり、やがて彼女と親密な関係を結ぶ。彼は周遊の旅へ出かけることをためらうが、彼女に背中を押されて出発し、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリの諸都市をはじめて訪れる。彼は旅のあいだにも彼女を想い、早々にミラノへ戻ってくると、近郊の湖水地方にいた彼女を追いかけて行く。
日記では、旅のあいだの観察や思考ばかりか、アンジェラとの再会、恋の進展の様子がかなり率直、かつ具体的に記されている。彼はこの日記を、一八一三年に旅行記へ作り変えようと手を加えるが、発表するまでには到らなかった。しかしこの私的な日記を契機にして、『一八一七年のローマ、ナポリ、フィレンツェ』(邦題『イタリア紀行』)、その増補版『ローマ、ナポリ、フィレンツェ』(同『イタリア旅日記』)、そして『ローマ散歩』など本格的なイタリア紀行文を書き、さらにはイタリアに題材を取った創作へと歩を進めて行く。本書は作家とイタリアを結ぶ布石なのである。(うすだ・ひろし 跡見学園女子大学名誉教授)
作者 | スタンダール |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | 新評論 |
発売日 | 2016年05月13日 |
『ボローニャ紀行』

「国という抽象的な存在ではなく、目に見える赤煉瓦の街、そしてそこに住む人たちのために働く、それがボローニャの精神」。文化による都市再生のモデルとして、世界に知られたイタリアの小都市ボローニャ。街を訪れた著者は、人々が力を合わせて理想を追う姿を見つめ、思索を深めていく。豊かな文明論的エセー。
作者 | 井上 ひさし |
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価格 | 660円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2010年03月10日 |
それでは、4つの素晴らしいイタリア紀行文のご紹介はいかがだったでしょうか。各作品は、それぞれ異なる視点からイタリアを描き出し、豊かな表情を見せています。美味しい食事、素晴らしい景色、豊かな歴史と文化、そして何より温かな人々の心。これらを体験することはまるで自分自身がイタリアを旅しているかのようです。それぞれの作家の目を通して、初めて見るイタリア、そこには確かに新鮮な驚きや発見があります。
また、これらの作品を通して、作家たちがイタリア愛を綴った詩的な描写に心打たれることでしょう。彼らの言葉の一つ一つから感じ取れる深い愛情と魅力的なイタリアのイメージは、きっとあなたを次の旅に誘ってくれることでしょう。
これらの作品を読みながら、あなた自身も思わずイタリアを旅したくなることでしょう。素晴らしい女神に導かれ、歴史ある街並みを歩き、美味しい料理を味わい、温かな日差しを肌で感じたくなるのではないでしょうか。そして、イタリアの魅力をこれ以上に味わいたいと思ったら、今度は実際にその土地を訪れてみてください。言葉にはならない感動が、きっとあなたを待っています。
この4つの素晴らしい作品を最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。これらの作品が、皆様ひとりひとりの心に残り、あなた自身の旅路に役立つことを心より願っております。
安全な旅を。そして、イタリアの魅力を心から楽しんでください。一緒に、文学の旅を続けましょう。
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