隈研吾の本(著書) おすすめ6選 日本を代表する建築家

日本を誇る建築家、隈研吾のおすすめの本6選を紹介します。まずはじめに彼の哲学や思考法が詰まったエッセイ。"無駄"を大切にした独自の美学、それは日本文化のエッセンスを見つめ直す旅でもあります。そして彼の代表作やプロジェクトのストーリーが詰まった一冊は、彼の建築への情熱と独創性が溢れています。また、現代建築の功罪について研ぎ澄まされた眼差しで語られている一冊は、まるで建築についてのディープな授業を受けているよう。素材の持つ実質と形状、そしてより良い社会を創造する意志が行き交う本たちは、これからの建築や生活を考えるヒントになること間違いなしです。
『建築家になりたい君へ (14歳の世渡り術)』

作者 | 隈研吾 |
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価格 | 1386円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2023年09月01日 |
『点・線・面』

国立競技場の外壁は全国の杉の板で覆われた。今、私たちの目の前にあるのは小さな点や線であるーー。建築家は風通しのよい物のあり方を求め続けて、木や石、そして土などさまざまな物質との会話を繰り返し、ついに新しい世界の扉を開いた。未来を考えるすべての人のための方法序説。待望の書き下ろし。図版200点収載。
方法序説
20世紀はヴォリュームの時代/日本建築の線とミースの線/構成のカンディンスキーから粒子のギブソンへ/ギブソンと粒子/主知主義対ダダイズム/運動としての時間から、物質としての時間へ/足し算のデザインとしてのコンピュテーショナル・デザインへ/ブルーノ・ラトゥールと写真銃/建築と時間/運動から時間を開放する/カンディンスキーによる次元の超越と埋め込み/相対的な世界と有効理論/建築の拡大と重層/金融資本主義のXL建築/建築の膨張と新しい物理学/進化論から重層論へ/超弦理論と新しい建築/ドゥルーズと物質の相対性
点
大きな世界と小さな石ころ/ギリシャからローマへの転換/点の集合としてのシーグラム・ビル/石の美術館の点への挑戦/点からヴォリュームへのジャンプ/ブルネレスキの青い石/ブルネレスキの点の実験/帰納法の建築/ブルネレスキとトビケラ/液体で点をつなげる/メタボリズムと点/木よりも細い石/日本の瓦と中国の瓦/点の階層化とエイジング/自由な点としての三角形/松葉の原理の成長するTSUMIKI/千鳥という点/線路の砂利という自由な点/離散性と倹約とフレキシビリティ
線
コルビュジエのヴォリューム、ミースの線/丹下健三のずれた線/線からヴォリュームへと退化した日本建築/木の小屋からの出発/ガウディの線/点描画法/熱帯雨林の線/モダニズムの線と日本建築の線/伝統論争と縄文の太い線/移動する日本の木造の線/芯おさえと面おさえ/広重の夕立の細い線/夕立の建築/線の自由とV&A・ダンディ/生きている線と死んだ線/生と死の境をさまよう線/限りなく細いカーボン・ファイバーの線/富岡倉庫の絹のような線
面
リートフェル対クレルクト/ミース対リートフェルト/サハラで出会ったベドウィンの布/ゼンパー対ロジエ/フランクフルトの布の茶室/ライトの砂漠のテント/大樹町の布の家/災害から人を守るカサ・アンブレラ/フラー・ドームと建築の民主化/テンセグリティで地球を救う/細胞とテンセグリティ/800年後の方丈庵/
おわりに
参考文献
図版出典一覧
作者 | 隈 研吾 |
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価格 | 2530円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2020年02月09日 |
『新・建築入門 思想と歴史;クー18-2』

「建築とは何か」という困難な問いに立ち向かい、建築様式の変遷と背景にある思想の流れをたどりつつ、思考を積み重ねる。書下ろし自著解説を付す。===建築は、一見すると哲学とも思想とも関係のない即物的なもので、定義など簡単にできそうである。ところが、建築ほど定義しづらいものはないーー。20世紀末、構築的なものへの批判に晒され混乱をきわめた「建築とは何か」という問いに、著者は建築史と思想史を縒り合わせながら、真正面から立ち向かう。一本の柱が原野に立てられた太古から、ゴシック、古典主義、ポストモダニズム建築まで。建築様式の歴史的変遷の背後にはどのような思想があったのか。本書は、ひとつひとつ思考を重ねつつ、歴史的視座を与えようとした意欲的主著である。著者自身による自著解説を付した、待望の文庫版。===建築を根源から考えぬいた名著この本を書くことで、僕は変わることができた。===【目次】まえがき 第一章 建築の危機 1 すべてが建築である/2 脱構築=脱建築 第二章 建築とは何か 1 物質/2 シェルター/3 空間 第三章 構築 1 洞窟/2 垂直/3 構造第四章 構築と拡張 1 多柱室/2 比例/3 台座/4 ルーフ/5 視覚補正 第五章 構築と自然 1 生贄/2 植物/3 身体 第六章 構築と主体 1 家型原型説/2 外部対内部/3 光による統合 第七章 主観対客観 1 主観的救出と客観的救出/2 ローマという統合/3 ゴシックという主観 第八章 建築の解体 1 透視図法/2 書き割りとテクノロジー/3 絶対的な主観 第九章 普遍の終焉 1 普遍対逸脱/2 新古典主義/3 幾何学と自然/4 自然と崇高 第十章 建築のモダニズム 1 自然の逆転/2 社会の発見/3 理想都市とマルクス/4 構築の否定とミース/5 構築を超えて文庫版あとがき -- 歴史を乗り越えた
まえがき 第一章 建築の危機 1 すべてが建築である/2 脱構築=脱建築 第二章 建築とは何か 1 物質/2 シェルター/3 空間 第三章 構築 1 洞窟/2 垂直/3 構造第四章 構築と拡張 1 多柱室/2 比例/3 台座/4 ルーフ/5 視覚補正 第五章 構築と自然 1 生贄/2 植物/3 身体 第六章 構築と主体 1 家型原型説/2 外部対内部/3 光による統合 第七章 主観対客観 1 主観的救出と客観的救出/2 ローマという統合/3 ゴシックという主観 第八章 建築の解体 1 透視図法/2 書き割りとテクノロジー/3 絶対的な主観 第九章 普遍の終焉 1 普遍対逸脱/2 新古典主義/3 幾何学と自然/4 自然と崇高 第十章 建築のモダニズム 1 自然の逆転/2 社会の発見/3 理想都市とマルクス/4 構築の否定とミース/5 構築を超えて文庫版あとがき -- 歴史を乗り越えた
作者 | 隈 研吾 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2022年03月14日 |
『建築家、走る』

作者 | 隈,研吾,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2015年09月 |
『ひとの住処 : 1964-2020』

作者 | 隈,研吾,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2020年02月 |
『負ける建築』

周囲の環境を圧倒して屹立する超高層ビルなど20世紀型の「勝つ建築」は,いまやその「弱さ」を露呈している. これからの建築はもっと様々な外力を受けいれる「負ける建築」の途を探るべきではないか. 新国立競技場の設計に携わった著者の,20世紀の建築史や現代思想,アートへの幅広い関心と独自の建築哲学がうかがえる論集.
はじめに
1 切断,批評,形式
1 切断から接合へ
2 場と物
3 批評性とはなんだったのか
4 形式対自由という退屈
2 透明,デモクラシー,唯物論
1 淋しいほどに透明な/デ・ステイル
2 デモクラシーという幻想/シンドラー
3 デモクラシーの戦後/内田祥哉
4 制度と唯物論/村野藤吾
5 場所,存在,表象/三愛ドリームセンター
6 家をよこせ,テレビを見せろ/ヴェニス・ビエンナーレ1995
7 少女と行者/ヴェニス・ビエンナーレ2000
3 ブランド,ヴァーチャリティー,エンクロージャー
1 公・ブランド・私
2 風俗住宅
3 コンクリートの時間
4 ヴァーチャリティーとパラサイト
5 「美」の終焉
6 エンクロージャー
注
おわりに
岩波現代文庫版あとがき
初出一覧
作者 | 隈 研吾 |
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価格 | 1254円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2019年11月16日 |
それでは、皆さん、これまで隈研吾さんの世界観を楽しむための6冊をご紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか。日本を代表する建築家として、隈さんの作った建築物はただ見るだけでなく、その空間を体験することで生まれる感動があるもの。その感動を言葉にしてくれるのが彼の著書たちです。
その一冊一冊には、隈さんが何を思い、どういう哲学をもって作品を作っているかがしっかりと書かれています。彼の建築に触れたことがない方でも、その哲学や考え方に触れることで、日本の伝統や自然への思いやり、新たな視点を見つけることができるでしょう。
また、建築やデザインに興味がある方にとっては、隈さんのアイデアや思考の過程を垣間見ることができ、きっと有意義な時間となるでしょう。そして、それまで興味がなかった方にとっても、新たな刺激として刺さることを確信しています。
どの本も、ただ建築を語っているだけではなく、人間の生活や社会、文化、自然との共生を深く考えさせてくれる内容となっています。そして最終的に、自分自身の暮らしや日々について考えるきっかけを与えてくれます。
きっとどれも心に残る一冊となること間違いなしです。それぞれの思想がぎっしり詰まった6冊を、ぜひあなたの時間と共に楽しんでみてください。建築や生活に新たな視点を見つけられることでしょう。
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