子どもの貧困を考える本4選
子供たちの貧困と向き合うことは、決して楽しい体験ではありません。しかし、我々が彼らの現実を無視すれば、どんな未来が待っているでしょうか?この問いに答えるため、この4冊の本が考えるきっかけを提供します。それぞれの物語は、私たちに目を向けさせる、重要なテーマを描いています。
最初の本は、貧困に立ち向かう一家の情熱溢れる絆を描いています。二つ目は、貧困下でしか得られない友情や経験の美しさに満ちています。三冊目は、困難な状況でも明日を夢見る力を忘れない描写に私たちを引き付け、最後の一冊は、どんなに厳しい現実でも笑顔を忘れない子ども達の姿勢に心を打たれます。
これらを通じて、我々大人が社会をより良くするための議論と行動をおこすことで、子供たちの悲しさや慎ましさを少なくすることは可能ではないかと感じました。
『子どもと貧困増補版』
作者 | 朝日新聞取材班 |
---|---|
価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2018年07月 |
『子どもの貧困-日本の不公平を考える (岩波新書)』
作者 | 阿部 彩 |
---|---|
価格 | 946円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2016年12月15日 |
『子どもの貧困: 未来へつなぐためにできること』
作者 | 渡辺由美子 |
---|---|
価格 | 1200円 + 税 |
発売元 | 水曜社 |
発売日 | 2021年02月13日 |
『「なんとかする」子どもの貧困』
ある「こども食堂」での話。
今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。
同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。
「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。
この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか?
このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる!
「あの子はラッキー」で終わらせない。
1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。
そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。
子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。
それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。
貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!
はじめに
第一章 子どもから社会を見直す
--貧困とは何か?
第二章 あきらめない人たち
--「こども食堂」と「無料塾」
第三章 できることを、できることから
--動き出す自治体・企業
第四章 社会をつくり直す
--貧困の連鎖を断ち切るために
おわりに
作者 | 湯浅 誠 |
---|---|
価格 | 990円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年09月08日 |
本日は、子どもの貧困というテーマを持つ作品を4作ご紹介しました。いずれも優れた作品ばかりで、読む者の心に深い共感を呼び起こすはずです。しかし同時に、現実に存在する子どもたちの困難な状況を描いています。
これらの作品は、見えない場所で苦しんでいる子どもたちのリアルな声を私たちに届けてくれます。社会問題としての貧困だけでなく、心の内部で何を感じ、どう向き合っているかを綴った作品たちは、私たちの理解を深め、考えるきっかけを与えてくれます。特に子どもたちは、大人とは異なる視点で世界を見ています。その視点を通じて、自分の周りを見つめ直すチャンスにも繋がるでしょう。
ただ、けっしてこれらの作品に描かれる現実が全てではないことを忘れてはいけません。私たちが思い描く「子どもの貧困」のイメージは、時に一面的になりがちです。だからこそ、これらの作品を「一つの視点」として受け止めつつ、多角的に考える姿勢が求められます。
誰もが過ごす子ども時代。その中で、食事に困ること、学びの場に行けないこと、将来への希望を持てないこと。これらは子どもたちが抱える現実であり、私たち大人が今すぐ向き合うべき社会問題です。
今回紹介した作品を通じて、少しでも多くの人が子どもの貧困について考え、語り、行動する契機となれば幸いです。普段見過ごしてしまうかもしれない問題に、もう一度目を向けてみてください。それぞれができることは小さくても、それが積み重なることで大きな変化を生むこともあります。
これからも様々な作品を通じて、社会の課題や問題点を照らし出すきっかけを提供していきたいと思っています。次回もまた、新たな視点で世界を見つめ直す機会をご提供できるよう、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。