盗聴マニアの交番巡査が主人公の警察小説と見せかけ一筋縄じゃいかない食わせ者
古くから町に根を張り住民の悪意を操り続ける謎の存在、尼崎連続変死事件を思わせる闇深アパートや警察精鋭アベンジャーズの崩壊など、ジャンルボーダーな醍醐味が凝縮されてる
『夜の淵をひと廻り』(真藤順丈)は、サスペンスとヒューマンドラマが融合した小説です。犯罪や事件、社会の暗部を背景に、登場人物の心理や人間関係の葛藤が丁寧に描かれ、緊張感と人間ドラマが同時に楽しめます。真藤順丈ならではの精緻な描写と巧みな構成により、読者は物語の世界に引き込まれ、夜の淵に潜む不安や恐怖、希望を同時に体感できる一冊です。















