なんつう本だ……ただ私がこの本を学生時代に読んでいたらと考える。社会人として読んだこの本は最早懐かしささえ覚えた。薄ら笑いさえもした。
もし自分とは逆の性格をしている誰かが自分の代わりをしている並行世界にワープしたら。ミステリと絡めた最高の本
サキという少女が自分に置き換わった世界にスリップする物語。
元の世界と同じ事が起こっているのに、どんな出来事も丸く収めてしまう明朗快活なサキ。
どんな不幸が降りかかっても「仕方がない」と諦めて、何も行動を起こさなかった自分。
サキによって、周囲の人間全てが幸福になっているという事実に、自分の存在意義を失っていく主人公。
10代の時に誰しもが経験する、暗澹とした雰囲気を上手く描写していると思う。
まさにイヤミス作品の1つ
私が知っているタイムスリップの作品といえば
過去や全く違う場所に行くことだったのだが
この作品は自分がいない時の世界線
店や場所、人も同じで唯一違うのは自分がおらず
代わりに家には姉がいるという
そして、残酷なほど姉と自分の世界が違い
それを比較すると…
辛くなる悲しいような作品
















