美術館・博物館では作品保護のため照明が暗く設定されている場合が多いが、作品をより美しく見せられる明るさがあるのではないか。心理学の視点から展示照明や特殊レンズの効果を調査し、より良い芸術鑑賞を実現する方法を探る。
●著者紹介
西川 恵(にしかわ めぐみ)
日本学術振興会 特別研究員PD
立命館大学 OIC総合研究機構 プロジェクト研究員
2024年立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程修了.博士(心理学).
主著に,『The Semiotic Field of the Garden : Personal Culture and Collective Culture』(分担執筆,Information Age Publishing,2024)など.
第1章 序論─芸術鑑賞における諸問題とその背景
1.1 美術館・博物館の展示環境について
1.2 展示照明と作品の印象に関する先行研究
1.3 展示環境の課題と特殊レンズ
1.4 本書の目的と構成
第2章 展示照明が絵画の印象に与える効果の調査
2.1 研究1:照度(照明の明るさ)が絵画の印象に与える効果
2.2 研究2:色温度(照明の色)が絵画の印象に与える効果
2.3 研究3:照明への順応を考慮した照度の効果
2.4 第2章のまとめ
第3章 芸術鑑賞応用のための特殊レンズ装用時の色の見えに関する調査
3.1 研究4:特殊レンズが有彩色の見えに与える効果
3.2 研究5:特殊レンズが無彩色の見えに与える効果
3.3 研究6:特殊レンズ装着への順応の影響
3.4 第3章のまとめ
第4章 特殊レンズ装用が絵画の印象に与える効果の調査
4.1 研究7:特殊レンズが絵画の印象に与える効果─150 lx(油彩画展示の国際基準)での検討
4.2 研究8:特殊レンズが絵画の印象に与える効果─10 lx(日本の美術館で見られた国際基準より更に暗い照明環境)での検討
4.3 研究9:研究7,8と美術館での予備調査をもとに行った追加調査
4.4 第4章のまとめ
第5章 総括─より良い芸術鑑賞に向けて
5.1 展示照明が絵画の印象に与える効果
5.2 特殊レンズ装用が博物館照明下の色の見えに与える効果
5.3 特殊レンズ装用が絵画の印象に与える効果
5.4 本書の研究の課題と展望
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