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成瀬あかりを中心にした連作短編であることはシリーズ第1作の『成瀬は天下を取りに行く』と同じ。
成瀬の大学受験のエピソードもあり、後半は京都大学でのエピソードを期待したが、びわ湖大津観光大使と、地元のスーパーマーケットでのアルバイトを軸に描かれる。
シリーズ第1作が中学生から高3まで約5年をカバーしているのに対して、大学受験から大学1年生の大晦日までの1年間を描いた弟2作は、これからも成瀬の成長ストーリーを続けていくつもりなのかもしれない。
弟1作で知り合った広島の高校生、第2作で知り合った高知の受験生が京都大学に集まってきているようだし、第1作で東大志望だった同級生がその後登場していないので、弟3作では京都大学が舞台のエピソードを期待したい。