ありがとう
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これまでの重松作品とは、いい意味で少し雰囲気が違うような感じでした。
ページを一枚一枚捲るたびに涙腺が緩んでくる、悲しくも暖かい話。
長編小説だけど、長さを感じさせない内容です。人の命の事だけではなく、罪を犯してしまったと感じた自分をどうやって許して行くのかと言う事について追求している話です。
案外、人から許して貰える形の罪の方が単純でわかりやすいのかも知れませんが、自分を許すと言う事は生涯つきまとい、終わりのない迷路なのかも知れません。
ミッチョとシュンの間にどんな過去があったのかが気になる。下巻の楽しみ。