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『盗人花見 八丁堀夫婦ごよみ』は、江戸の粋と人情が織りなす夫婦の日常を描いた、心温まる物語でました。
早見俊さんの筆致は軽妙洒脱でありながら、夫婦の機微を丁寧に描き出し、読んでいるうちに自然と笑顔がこぼれました。
特に印象的だったのは、些細な出来事の中にも夫婦の愛情や信頼が垣間見える場面の数々です。
盗人騒動という一見物騒な出来事を背景にしながらも、夫婦の絆の深さが際立っており、ほのぼのとした気持ちになりました。
夫婦という関係の温かさ、そして江戸の人々の人情に触れ、じんわりとした感動が残りました。