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『世界正義論』井上達夫著は、国家や国際社会における「正義」の概念をグローバルな視点から哲学的・法的に考察した一冊です。国際法、国家主権、人権、経済格差などをテーマに、世界規模での公平性や倫理的責任を議論しています。抽象的な理論を現代の国際問題に結びつけて整理しており、国際関係論や倫理学を学ぶ読者に、グローバルな正義のあり方を考えるための示唆を与える書籍です。
世界では今、貧困が原因で一日に五万人近い命が失われている。他方で二〇〇三年には超大国アメリカが、恣意的な口実でイラク侵攻を正当化し、非戦闘員を含めて少なくとも十万人ものイラク国民が戦死している。世界貧困という巨大な問題が放置され、自国に有利な「正義」が跋扈する現代世界。国ごとに「正義」が異なり、国境の内外でも異なるという現実。こうしたなかで、「国境を越え、覇権を裁く正義」としての世界正義はいかにして可能か。本書は、この問いを原理的・包括的に探究する法哲学の書である。
『世界正義論』井上達夫著は、国家や国際社会における「正義」の概念をグローバルな視点から哲学的・法的に考察した一冊です。国際法、国家主権、人権、経済格差などをテーマに、世界規模での公平性や倫理的責任を議論しています。抽象的な理論を現代の国際問題に結びつけて整理しており、国際関係論や倫理学を学ぶ読者に、グローバルな正義のあり方を考えるための示唆を与える書籍です。