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情報に対する認識の持ち方を考えさせられる本である。
人は情報によって物事を判断するが、政府やマスメディアの情報は、環境意識をもたせるためのコントロールがなされている。裏付けるデータはあるが、それらは都合良く取ることができ、それによって人の意識を変えることが出来るので気をつけて見るべきだと感じた。
温暖化は、最近の都市の温度が上昇していることから判断されるが、都市化の影響ともいえる。また、何千年といった期間の気温推移を見ると単純に氷河期を脱しただけともいえる。二酸化炭素濃度の上昇も、そもそも昔の方が多かったものであり、今増えている事実をどうみるかは考えさせるところであった。
リサイクルについては、この本を読む前からも実施のための労力を考えると疑問に持っていたが、それを裏付ける内容であった。環境に良さそうに見える活動は一旦始めてしまうと、それが経済的にメリットないと分かっても、単純な募金の方が効果的だと分かっていても、業者の利益を損なわないために続けざるを得ないのではないかと考えられる。
国際的にも、二酸化炭素の排出権取引はお金や利権の問題が密接に関わっており、昨今の環境問題はビジネスの側面があることも認識しなければいけないと感じた。