『絶望しないための貧困学 ルポ 自己責任と向き合う支援の現場』大西連著は、貧困問題に直面する人々と支援現場の実情を丁寧に描き、自己責任論との葛藤や課題を考察した一冊です。著者は、ルポ形式で生活困窮者や支援者の声を紹介し、社会制度や支援のあり方をリアルに伝えています。読後は、貧困の構造的背景や個人への過度な自己責任押し付けの問題を理解でき、支援や政策の重要性、絶望に陥らない社会のあり方を考える視点が得られる内容でした。
2000万人が貧困、210万人が生活保護を利用ーー
ストーリーとデータから考える、
健康で文化的な最低限度の生活とは。
マンガ家・柏木ハルコとの巻末対談収録!
■内容
現在、「日本に貧困はない」という人はいない。
実際に、6人に1人が「貧困」と言われるこの日本で、
「貧困」は私たちのすぐそばにある。
しかし、私たちはそれを体感しているだろうか。
「貧困」は数字で語られることが多いが、
数字が語りかける「問題の深刻さ」は、
必ずしも具体的なイメージをともなわない。
本書では、ストーリーとデータの往還から
「この国で貧困であること」の意味を浮かびあがらせていく。
私たちは「貧困」とどう向き合い、乗り越えていけばいいのか。
安易な絶望に陥らないための最良の入門書。
■目次
新書化にあたり 貧困問題との「再会」、解決を阻む「見えない壁」
まえがき
第1章 路上
第2章 炊き出し・夜回り
第3章 生活保護
第4章 相談会
第5章 不正受給
第6章 若者
第7章 アパートとネコ
第8章 家族
第9章 暴力団
第10章 バッシング
エピローグ
あとがき
対談 「自己責任」と説教しても、貧困問題は解決しない(柏木ハルコ×大西連)
■著者
大西 連(おおにし・れん)
1987年東京生まれ。認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。新宿ごはんプラス共同代表。生活困窮者への相談支援活動に携わりながら、日本国内の貧困問題、生活保護や社会保障制度について、現場からの声を発信、政策提言している。著書に『すぐそばにある「貧困」』(ポプラ社)。
Twitter:@ohnishiren
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