『2035年の世界地図 失われる民主主義 破裂する資本主義』の読書感想文をご紹介します。
本書は、民主主義の衰退と資本主義の変容という二つの大きなテーマを扱い、世界の未来を予測する刺激的な一冊でした。
特に興味を惹いたのは、アメリカの覇権が終焉を迎え、多極化した世界が到来するという予測です。
トランプ政権の動向、ロシアのウクライナ侵攻や米中対立など、現在の国際情勢を考えると、この予測は決して非現実的なものではないと感じました。
また、資本主義の変容については、格差の拡大や環境問題など、現代社会が抱える課題がより深刻化していく可能性が示唆されており、大きな危機感を覚えました。
しかし、本書は単に悲観的な未来を描いているわけではありません。
著者は、民主主義の再生や新たな資本主義の可能性についても言及しており、希望も与えてくれます。
この本は、世界の未来について考える上で、非常に示唆に富む内容でした。
ぜひ、手に取ってみてください。