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たらこや納豆、お漬物など、ご飯のお供が次から次へと登場する絵本。主人公の女の子まーちゃんが朝の眠りから目覚めるところから物語は始まります。まーちゃんが最初に向かったのは台所。炊き立てホカホカのご飯がお待ちかねです。でも、白いご飯だけでは何だか物足りません。冷蔵庫に行くと、相性抜群のおかずたちが飛び出してきて――温かみあるユニークなイラストが印象的で、一気に物語の世界観に引き込まれます。食材の特長に合った擬音語を基に展開されるストーリーも面白く、物語に奥行きを与えているのが魅力的です。楽しそうにはしゃいでいる、ご飯とマッチする食材の中にパンと食べると美味しいものが紛れ込んでいて、間違い探しのようなアイディアにもワクワク。最初のページに出てくる皆のお布団の絵柄に仕掛けがあって、細部までこだわりを感じられる1冊です。