『不安でたまらない人たちへ やっかいで病的な癖を治す』ジェフリー・M・シュウォーツ著(吉田利子訳)は、強迫的な思考や行動、不安症に悩む人に向けた実践的心理書です。著者は、不安や強迫行動が脳の神経回路による習慣化の結果であることを解説し、認知行動療法や自己管理の具体的手法を丁寧に提示しています。読後は、不安や衝動的な癖を「治す」だけでなく、自分で向き合いコントロールできる力があると実感でき、日常生活で実践可能な具体策が豊富な点が非常に有益だと感じました。
手を洗わずにはいられない、カギや火元を何度も確認してしまう、何でもとっておかずにいられない。バカげていると分かっていても、それをしないと不安でたまらない「強迫性障害(OCD)」は、じつは脳の生物化学的なはたらきの問題だった。
脳の主要な機構がロックされ、まちがった指令を送りつづけるのだ。そのロックをはずして脳のはたらきを変えれば、こうした強迫行為から解放される。
そのための「四段階方式」の行動療法を本書は呈示。強迫障害や過食症、依存症のほか、さまざまな悪癖を改善したい人まで幅広く応用できる療法だ。自分の行動を変え、人生を変えたいすべての人のために。
<目次より>
はじめに(一九九六年)
まえがき(二〇一六年)
序 章 強迫性障害とは何か
第1部 四段階方式とは何か
第1章 第一段階 ラベルを貼り替える──「わたしではない、OCDがさせるのだ」
第2章 第二段階 原因を見直す──「脳のロックをはずす」
第3章 第三段階 関心の焦点を移す──「願っているだけでは、 実現しない」
第4章 第四段階 価値を見直す──「OCDが教えてくれること」
第2部 人生に応用する
第5章 自分の心を自覚する
第6章 家族はどうすべきか
第7章 過食、アルコール依存症などへの応用
第8章 治療にあたって
第9章 「浮き輪」としての薬
第 10 章 あなたは強迫性障害か?
第 11 章 自分で治すためのマニュアル
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