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主人公のマリアはオオスズメバチのワーカーと呼ばれる働き蜂です。蜂であるマリアの視点から1ヶ月というとても短い一生の中で、子孫繁栄の為に大きな帝国の中の一頭として自分の使命を受け入れ、力強く戦い生きる蜂たちの姿が描かれています。登場する昆虫たちにも喜怒哀楽があり擬人化されていることで感情移入しやすく、どんどん読み進められる物語でした。また、オオスズメバチの生態についても詳しく書かれて知識としても勉強になります。蜂というとなんだか怖い!というイメージもありますが厳しく偉大な自然の中で懸命に生きる姿は蜂への印象も変わるかもしれません。