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短編集だが、書名になっている「殺人出産」が一番長く、印象的な設定だった。
人口受精で生まれる子どもが主流になり、プライベートな出産とセンターで育てられる子ども、後者の割合が増えつつある世界観は『消滅世界』に通じるが、「生み人」になって10人産めば一人を殺人する権利が与えられたり、殺人犯には10人産む刑罰が科される設定が強烈な作品。
架空の社会システムがどのように機能するか、にひきつけられて一息で読める。