雪の友達であるリナが表紙の2巻です。
可愛い女の子たちが、それぞれ何かしらの悩みや闇を抱えているギャップが気になって購入してしまいました。
彼氏様のリピート率が高い雪は、本人の意思とは関係なく、
その人が求める「理想」を感じ取って演じることがとても上手なのだと実感します。
一方、男性に求められることで自身の存在価値を見出し、寂しさを埋めてもらおうとするのがリナです。
とても良い子なのですが、パパ活に加えて恋愛依存症気味という、雪とは違った意味でかなり危うい感じがします。
しかし、周囲の「ちょっと頭が悪そうな女の子」という印象とは裏腹に、自分を客観的に見られる姿に驚きました。
パパ活では、リナや若い女の子の時間をお金で買う飯田と、
体の関係から始まったにも関わらずリナの考えを否定しない雄大がとても対照的です。
お金も欲しいけれど、安心できる場所やその人の心も欲しい…というのは虚しくて闇が深いなぁと感じました。
また、パパたちは大金を出していますし、彼女たちの若さにも限界がありますが、
とにかくお金を出せば若い女性を思い通りにできるだろうと考えるのは、いかがなものなのでしょうか。
雪の事を調べ上げる大学のサークル仲間もいやらしい……
この作品は、人の闇や複雑な心情を繊細に描いていてすごいなぁと感じます。
リナと雪。このふたりの関係に今後も注目です。