飯田隆『増補改訂版 言語哲学大全Ⅳ:真理と意味』は、言語哲学の核心テーマである「真理」と「意味」を体系的に整理した解説書です。命題の意味、真理条件、言語の機能や使用法といった論点を幅広く扱い、ヴィトゲンシュタインや論理実証主義、現代語用論などの議論も参照しながら現代的視点で解説しています。言語と世界の関係や、意味の分析を通して哲学的問題を理解する手助けとなり、言語哲学の学習者や研究者にとって必読の参考書です。
言語哲学の《大河入門書》、増補改訂版の全4巻が遂に完結! 第IV巻では意味論におけるデイヴィドソンのプログラムをテーマとする。
デイヴィドソンは論文「真理と意味」において、文の理解をその真理条件の知識とみなすという真理論としての意味論の構想を示した。本書ではデイヴィドソンそのひとが何を言っているかを追跡するのではなく、デイヴィドソンのプログラムを現実の自然言語に適用することを通して、哲学的な動機づけと正当化を与えることを試みる。
増補改訂版へのまえがき
第一版へのまえがき
序 論
第1章 言語的行為と言語的意味
1・1 タイプとトークン
1・2 発話の力
1・3 言語的意味
第2章 意味論と言語的意味の理解
2・1 言語の無限性
2・2 意味論の有限性
2・3 合成原理と意味論
2・4 意味論と話者の知識
2・5 意味理解の実効性
第3章 対象言語とメタ言語
3・1 引用名とメタ変項
3・2 意味は把捉不可能か
3・3 ホモフォニックな意味論
第4章 真理論としての意味論
4・1 T文とT理論
4・2 真理定義とT理論
4・3 T理論から意味論へ
4・4 モデル論的意味論との比較
第5章 適用と境界
5・1 日本語断片J1
5・2 文脈依存性
5・3 時制と出来事
5・4 意味論の境界
第6章 意味の理論と形而上学
6・1 存在論的コミットメントの基準
6・2 自然言語と存在論
6・3 解釈と世界
文献案内
補 註
後記 二〇二五年
1 ロバ文と動的意味論
2 非真理条件的意味についての理論
3 日本語意味論の展望(1)──名詞句と量化
4 日本語意味論の展望(2)──動詞句と出来事
索 引
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