『愛』(講談社現代新書 2537、苫野一徳)は、哲学者である著者が「愛」という感情や概念を現代社会の文脈で丁寧に解説した一冊である。恋愛や家族愛、友情、自己愛など多面的な愛の形を整理しつつ、倫理的・哲学的視点からその意味や価値を考察している。抽象的になりがちなテーマを日常生活や社会問題と結びつけて説明しており、読者は自らの生き方や人間関係における愛の在り方を見つめ直すきっかけを得られる。理論的でありながらも読みやすく、現代人にとって実践的な示唆を与える一冊である。
この記事はアフィリエイト広告を利用しており、広告の収益で運営しています。
作品詳細を開く
発売日: 2019年08月21日
発行元: 講談社
本書でわたしは、「愛」の本質を明らかにした。性愛、恋愛、友愛、親の子に対する愛……。愛にはさまざまな形があるが、これらはいずれも、本来まったく異なったイメージを与えるものである。にもかかわらず、なぜこれらは「愛」の名で呼ばれうるのか?
それは、そこに「愛」の、ある“理念性”の本質が通奏低音のように響いているからである。性愛も恋愛も友愛も親の子に対する愛も、その「愛」の通奏低音の上に、それぞれ独自の音色を響かせているのだ。本書の目的は、これら「愛」の名のもとに包摂されるありとあらゆる「愛」の本質を明らかにすることにある。
「愛」とは何か、そしてそれはいかに可能か? これが、本書でわたしが挑み、そして明らかにした問いである。
はじめに
第1章 「愛」の哲学序説
第2章 性愛
第3章 恋愛
第4章 真の愛
第5章 「愛」はいかに可能か
おわりに
新着の本 すべて見る
30日間で人気のまとめ記事 すべて見る
小説のまとめ記事 すべて見る
おすすめのまとめ記事 すべて見る
漫画のまとめ記事 すべて見る
趣味のまとめ記事 すべて見る










