牧野富太郎の生涯、植物画、エッセイを解説付きで味わえる。波乱万丈な人生でも植物に対する思いと視線はずっと真っ直ぐだ。植物画の線の細さや写真を超える精密さ、透明感は硝子細工に似ているが、生命力は並外れている
美しく精密な「牧野式植物図」はこうして生まれた。
日本の植物分類学の父 牧野富太郎の足跡を植物図でたどる。
はじめに:
牧野富太郎の業績と生涯
第1章:欧米の植物学からの刺激 1880〜1887年[18歳〜25歳]
第2章:「牧野式」植物図の確立 1888〜1891年[26歳〜29歳]
第3章:採集のために全国を飛び回る日々 1892〜1899年[30歳〜37歳]
第4章:植物と心中した壮年期から晩年へ 1900〜1957年[38歳〜]
第5章:実りのスケッチ
コラム
富太郎が目指した日本植物誌/「赭鞭一撻〈十五カ条〉結網子/富太郎が
こだわった描写道具/植物観察と記録の痕跡/「植物同好会」の足跡/富太郎の植物画コレクション/ボタニカルアートと富太郎(太田洋愛氏・野村陽子氏)/牧野富太郎略年譜/牧野富太郎に出会う(高知県立牧野植物園/練馬区立牧野記念庭園/東京都立大学牧野標本館)牧野作画植物図索引