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サッポロビール、みずほ銀行、帝国ホテル、東京ガスなどの設立に携わった、日本資本主義の父、渋沢栄一。この本は、その渋沢栄一の講演をまとめ後年出版された、「論語と算盤」を読みやすいように現代語訳したものです。渋沢栄一は大実業家として成功した人ですが、その理論・哲学は同時代の実業家(岩崎弥太郎など)とは異なる、論語をベースとした独特のものでした。一番のポイントは、「事業に利潤と道徳を両立させる」ことです。(本書より)「社会に生きる人々の気持ちが利益重視の方向に流れるようになったのは、およそ世間一般から人格を磨くことが失われてしまったからではないだろうか。」ライブドア事件、リーマンショック。資本主義の問題点が表面化している現在、日本の資本主義原点に立ち返り、学ぶことが必要なのではないでしょうか。