サッポロビール、みずほ銀行、帝国ホテル、東京ガスなどの設立に携わった、日本資本主義の父、渋沢栄一。この本は、その渋沢栄一の講演をまとめ後年出版された、「論語と算盤」を読みやすいように現代語訳したものです。渋沢栄一は大実業家として成功した人ですが、その理論・哲学は同時代の実業家(岩崎弥太郎など)とは異なる、論語をベースとした独特のものでした。一番のポイントは、「事業に利潤と道徳を両立させる」ことです。(本書より)「社会に生きる人々の気持ちが利益重視の方向に流れるようになったのは、およそ世間一般から人格を磨くことが失われてしまったからではないだろうか。」ライブドア事件、リーマンショック。資本主義の問題点が表面化している現在、日本の資本主義原点に立ち返り、学ぶことが必要なのではないでしょうか。
1番読みやすい現代語訳! 60万部突破!!いまこそ全ての日本人必読! 最強の古典2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」主人公!新1万円札の顔に決定!指針なき現代においてわたしたちは「どう働き」「どう生きる」べきか?迷ったとき、いつでも立ち返りたい原点がここにある!!各界のトップ経営者も推薦!岩瀬大輔氏「あなたの仕事観を変える本。東洋の叡智がここにある! 」佐々木常夫氏「資本主義に対する彼の思想は、時代や国境を越えている」新浪剛史氏「“道徳に基づいた経営"という発想には学ぶべきことが多い」資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。「論語」とは道徳、「算盤」とは利益を追求する経済活動のことを指します。『論語と算盤』は渋沢栄一の「利潤と道徳を調和させる」という経営哲学のエッセンスが詰まった一冊です。明治期に資本主義の本質を見抜き、約480社もの会社設立・運営に関わった彼の言葉は、ビジネスに限らず、未来を生きる知恵に満ちています。第1章:処世と信条第2章:立志と学問第3章:常識と習慣第4章:仁義と富貴第5章:理想と迷信第6章:人格と修養第7章:算盤と権利第8章:実業と士道第9章:教育と情誼第10章:成敗と運命なぜいま『論語と算盤』か(本書「はじめに」より抜粋)ここで現代に視点を移して、昨今の日本を考えてみると、その「働き方」や「経営に対する考え方」は、グローバル化の影響もあって実に多様化している。「金で買えないモノはない」「利益至上主義」から「企業の社会的責任を重視せよ」「持続可能性」までさまざまな価値観が錯綜し、マスコミから経営者、一般社員からアルバイトまでその軋轢の中で右往左往せざるを得ない状況がある。そんななかで、われわれ日本人が、「渋沢栄一」という原点に帰ることは、今、大きな意味があると筆者は信じている。この百年間、日本は少なくとも実業という面において世界に恥じない実績を上げ続けてきた。その基盤となった思想を知ることが、先の見えない時代に確かな指針を与えてくれるはずだからだ。
第1章:処世と信条第2章:立志と学問第3章:常識と習慣第4章:仁義と富貴第5章:理想と迷信第6章:人格と修養第7章:算盤と権利第8章:実業と士道第9章:教育と情誼第10章:成敗と運命十の格言渋沢栄一小伝『論語と算盤』注参考図書