『旅ごころはリュートに乗って: 歌がみちびく中世巡礼』は、星野博美による歴史・文化紀行書で、中世ヨーロッパの巡礼と音楽文化を丁寧に描いた作品です。リュートや歌を通して巡礼者の心情や当時の風景が生き生きと伝わり、歴史的背景と音楽の関わりが興味深く解説されています。読者は中世の文化や信仰、旅の情緒を追体験でき、歴史と音楽を融合させた知的で魅力的な一冊でした。
「死の舞踏」が流布し、「我ら、死に向かって急ごう、罪を断ち切ろう……」の歌声が流れた時代。“死”が身近にあった人々の心の奥に潜んでいたものとは?
『みんな彗星を見ていた』で15?16世紀の西欧出身の宣教師と日本のキリシタンの語られなかった真実に迫った著者が、リュートに魅せられ、再び時空を超える旅に出た。
舞台はイングランドからヴェネツィア、スペインを経て文明の十字路コンスタンティノープルへ、さらにアンダルシア、ラバト、聖地エルサレムを巡って長崎へーー。
誰もなし得なかったキリスト教の深淵へ迫る、待望の最新ノンフィクション!
「羅針盤を信じ、イチかバチかでその針の指す方向へ向かってみれば、思いもかけない時代や空間へ立ち寄ることができた。リュートは、最高の旅の道連れだった」
(目次)
まえがき
第1話 グリーンスリーヴス(イングランド民謡)
第2話 ピーヴァ(ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ)
第3話 千々の悲しみ(ルイス・デ・ナルバエス)
第4話 死に向かって急ごう(『モンセラートの朱い本』)
第5話 天にあまねく 我らが女王よ(同)
第6話 死の舞踏(ハンス・ホルバイン)
第7話 聖母マリアの七つの喜び(カンティガ1番)
第8話 聖母の御業に驚くなかれ(同26番)
第9話 コンスタンティノープル包囲(同28番)
第10話 コンスタンティノープルを守った聖母のイコン(同264番)
第11話 右手を斬られたダマスコの聖イオアン(同265番)
第12話 モーロ王の嘆き(グラナダのロマンセ)
第13話 マラケシュを救った聖母の御旗(カンティガ181番)
第14話 気がふれたホスピタル騎士団の修道士(同275番)
第15話 殺されたユダヤ人の子ども(同4番)
第16話 ユダヤ人に汚されたキリストの像(同12番)
第17話 囚われ人は決して(「獅子心王」リチャード一世)
第18話 聖人と福者
第19話 サントスの御作業
第20話 日本の殉教伝
あとがきーー不思議な宝箱
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