『興亡の世界史 シルクロードと唐帝国』の読書感想文をご紹介します。
本書を読んで、東西の文化や経済が交錯した壮大なシルクロードの世界と、それを背景に繁栄した唐帝国の姿に深く感銘を受けました。
単なる交易路としてだけでなく、宗教や思想の伝播路でもあったシルクロードの重要性を改めて認識しました。
唐帝国の国際色豊かな文化や、東西交流がもたらした社会の変化が生き生きと描かれており、歴史のダイナミズムを感じました。
読後、悠久の歴史の流れに思いを馳せる良い機会となりました。
講談社創業100周年記念企画「興亡の世界史」の学術文庫版の第2冊目。「シルクロード」とは、単なる「ロマン溢れる東西交易路」などではなく、政治・経済・宗教・文化交流・戦争の現場、すなわち世界史の舞台だった。突厥、ウイグル、チベットなど諸民族が入り乱れたこの地域で、大きな足跡を残して姿を消した「ソグド人」とは。騎馬遊牧民の動向を追い、中央ユーラシアの草原から中華主義とヨーロッパ中心史観の打倒を訴える。
講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版第一期のうちの第2冊目。
前近代における「シルクロード」とは、単なる「ロマン溢れる東西交易路」などではなく、まさに政治・経済・宗教・文化交流・戦争の現場、すなわち世界史の舞台だった。突厥、ウイグル、チベットなど諸民族が入り乱れたこの地域で、大きな足跡を残して姿を消した「ソグド人」とは何者か。唐は本当に漢民族の王朝なのか。著者オリジナルの最新研究成果をもとに騎馬遊牧民の動向を追い、中央ユーラシアの草原から中華主義とヨーロッパ中心史観の打倒を訴える。
[原本:『興亡の世界史 第05巻 シルクロードと唐帝国』講談社 2007年2月刊]
序章 本当の「自虐史観」とは何か
第一章 シルクロードと世界史
第二章 ソグド人の登場
第三章 唐の建国と突厥の興亡
第四章 唐代文化の西域趣味
第五章 奴隷売買文書を読む
第六章 突厥の復興
第七章 ウイグルの登場と安史の乱
第八章 ソグド=ネットワークの変質
終章 唐帝国のたそがれ
あとがき
学術文庫版あとがき
参考文献
年表
索引・地図一覧
『興亡の世界史 シルクロードと唐帝国』の読書感想文をご紹介します。
本書を読んで、東西の文化や経済が交錯した壮大なシルクロードの世界と、それを背景に繁栄した唐帝国の姿に深く感銘を受けました。
単なる交易路としてだけでなく、宗教や思想の伝播路でもあったシルクロードの重要性を改めて認識しました。
唐帝国の国際色豊かな文化や、東西交流がもたらした社会の変化が生き生きと描かれており、歴史のダイナミズムを感じました。
読後、悠久の歴史の流れに思いを馳せる良い機会となりました。