ありがとう
0
ラリー遠田著「松本人志とお笑いとテレビ」は、松本人志という芸人を軸に、彼がテレビ界、そしてお笑い界に与えた影響を多角的に分析した一冊。
本書は、松本人志の芸人としての軌跡を辿りながら、彼の笑いが時代とともにどのように変化し、受け入れられてきたのかを振り返っています。
若手時代の尖鋭的な笑いから、国民的スターとしての地位を確立してからの笑いまで、その変遷を丹念に追うことで、松本人志という人物像を立体的に浮かび上がらせています。
また、本書は松本人志論に留まらず、テレビというメディアの変遷、そしてお笑い界全体の潮流にも言及しています。
松本人志の存在が、テレビのバラエティ番組にどのような変化をもたらし、後進の芸人たちにどのような影響を与えたのか。その影響力の大きさを改めて認識させられます。
昨今の松本人志を巡る報道により、彼がテレビ界、お笑い界に残した功罪について、改めて議論が活発化しています。
本書は、テレビやお笑いに興味がある人にとって、彼の功績と影響力を改めて考察する上で、非常に興味深い内容となっていると思います。