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小説 アーモンド を読んで、とても考えさせられました。主人公 ユンジェ は、生まれつき扁桃体の発達が弱く、言ってみれば“感情を感じられない”だから怒りも悲しみも喜びも「理解できない」存在。なのに、彼の視点で語られる淡々とした世界には、逆に私たちの“当たり前の感情”の重みや脆さが浮かび上がってくるのです。 
物語が進むにつれ、暴力や喪失、不安といった痛ましい出来事が現実として描かれる、それでもユンジェは無表情。なのに、もう一人の少年 ゴニ や少女との出会いを通じて、「感情とは何か」「他者とのつながりとは何か」を、ゆっくり、しかし確実に見つめ直していく。この変化の描写が、物語を単なる“違和感ありき”のものではなく、“希望と共感の物語”に昇華させています。 
読後は、「感情って当たり前じゃないかもしれない」「共感するってどういうことか」という問いが胸に残りました。ライトな読みやすさの裏にある重厚なテーマ、それが、アーモンドの魅力だと思います。
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頭の中にあるアーモンドとは扁桃体のこと。さて、食用のアーモンドが好きだ。カリコリの歯ごたえ、香ばしさと微かな甘み。舌に残るちょっとの苦味。飲み込んだってアーモンドの木は出来ないけど、私の中で糧になる。そんな、本のアーモンド














