ツバルの子どもたちの暮らしをのせた写真集
ツバルは太平洋に浮かぶ小さな国で地球温暖化の影響を受けている。海面が上昇し、家が水浸しになったり、砂浜が削られている。
そのため子どもたちに大切なものを絵に描いてもらうと"先進国の工場が空気を汚さない"と描くなど環境問題を意識せざるをえない状況におかれているのが分かる。
国が沈んでなくなるという作り話のような事が現実にあるのをどう受け止めるべきか。
ツバルは、地球の未来の姿そのものなのです
南太平洋に浮かび、美しい海に囲まれた楽園のような島国ツバル。
しかし、地球温暖化などの影響による海面上昇で、沈没の可能性が示唆されています。
ツバルの子どもたちは、それをどのように受け止めているのでしょうか?
子どもたちが描いた「たいせつなもの」の絵…。
それには、「家族」「人のつながり」「学校」などに混じって、未来への不安が描かれていました。
「ぼくのたいせつなものは、ぼくの夢だよ。
それは、今よりも、地球がもう少しよくなることです」
ツバルでは、現在の地球が抱える良いところと悪いところの、両方を見ることができます。
ツバルは、地球の未来の姿なのかもしれません。
ツバルと地球の「今」を考える写真絵本です。
●写真・文 山本敏晴(やまもと としはる)
1965年生まれ。宮城県仙台市出身。医師・医学博士・写真家・国際協力師。1978年、南アフリカにて人種差別問題に衝撃を受ける。中学校の頃から数十か国を撮影。「本当に意味のある国際協力」について考え続ける。1990年医師免許取得。1996年医学博士取得。2000年より数々の国際協力団体に所属、アフリカや中東で医療援助活動を行う。2003年より2年間、国境なき医師団・日本理事。2004年、都庁からNPO法人の認証を受け「宇宙船地球号」を創設。「持続可能な世界」の実現を目指し、世界に目を向ける人々の育成を行う。
著書に、
『世界で一番いのちの短い国』(白水社)、
『シエラレオネ』(アートン)、
『彼女の夢みたアフガニスタン』(マガジンハウス)、
『あなたのたいせつなものはなんですか?』
『世界と恋するおしごと』
『ルーマニア どこからきてどこくいくの』
『HIV/エイズとともに生きる子どもたち ケニア』(小学館)など。
ツバルの子どもたちの暮らしをのせた写真集
ツバルは太平洋に浮かぶ小さな国で地球温暖化の影響を受けている。海面が上昇し、家が水浸しになったり、砂浜が削られている。
そのため子どもたちに大切なものを絵に描いてもらうと"先進国の工場が空気を汚さない"と描くなど環境問題を意識せざるをえない状況におかれているのが分かる。
国が沈んでなくなるという作り話のような事が現実にあるのをどう受け止めるべきか。