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トマ・ピケティ『21世紀の資本』(山形浩生訳)は、格差と資本の蓄積を歴史的データに基づき分析した経済学書です。18世紀以降の所得・資産分布を詳細に検証し、資本収益率が経済成長率を上回ることによる富の集中のメカニズムを明らかにします。ピケティは、現代社会の格差拡大や社会的公正の問題を、統計と理論を通して提示し、累進課税や制度改革の必要性を論じています。経済学だけでなく、社会学や政策論を考える上でも示唆に富む一冊です。