癒される小説3選!

最初にご紹介するのは、田舎町でのゆったりとした生活を描いた温かい小説です。美しい自然描写と登場人物たちの豊かな人間性が魅力で、読むこと自体がリラクゼーションになります。
次にオススメするのは、主人公が孤独を抱えながらも頑張って生き抜く、感動的なストーリー。時には涙を誘いますが、その涙こそが癒しにつながります。
最後に、探偵ものの小説をこころよくオススメします。事件解決への過程がスリリングで面白いばかりでなく、キャラクターたちの笑いあり、涙ありの人生観が、満足感と共に癒しをもたらします。どれもページをめくるのが楽しみになる、心に残るストーリーばかりですよ。
『キッチン常夜灯(1)』

街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。店の常連になってから不眠症も怖くない。農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキュトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれるーー共感と美味しさ溢れる温かな物語。
プロローグ
第一話 眠れぬ夜のジャガイモグラタン
第二話 明日のためのコンソメスープ
第三話 ご褒美の仔羊料理
第四話 師弟の絆 バスク風パテ
第五話 長い夜の末に クレームカラメル
エピローグ
作者 | 長月 天音 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年09月22日 |
『横浜コインランドリー』

そこは心のモヤモヤを洗い落とせる場所。
困った洗濯物も人に言えないお悩みも
コインランドリーで解決します。
心がすっきり&ふんわりする物語。
中島茜は新卒から三年間働いたブラック企業を辞め、家に引きこもっていた。このままじゃ駄目だと、半月ぶりに洗濯を思い立ったものの、洗濯機が故障。途方にくれた茜は、近所で見つけた「ヨコハマコインランドリー」に駆け込む。洗濯相談も行うその店で、店長の新井真奈と出会い、話をするうちに、いつしか茜の心は軽くなり……様々な悩みを抱える人々が集う、心の洗濯物語。
作者 | 泉ゆたか |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2023年11月10日 |
『眠れぬ夜のご褒美』

今日も頑張ったあなたを労わる、
とっておきの「夜食」をどうぞ。
おいしいものが大好きな作家陣が、
夜に織りなす極上の人間ドラマを描く、
心とお腹が温かく満たされる短篇集!
●作品紹介
定時退社して、とある駅の改札前に陣取った陽茉莉。
脳裏によぎるのは、待ち人である憲吾との思い出の数々だ。
小学校の同窓生だった彼とは大学で再会するもすぐ疎遠に。
社会人になって偶然連絡を取り合い、恋人同士になったのだが……。
ーー標野凪「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
終電を逃したすず音が、謎めいた女性に誘われてたどり着いた
いっぷう変わった場所「うしみつ屋」。
秘密の合言葉を告げた先には、思わぬ世界が広がっていたーー。
ーー冬森灯「ひめくり小鍋」
ある事情から不眠がちの誠を、
深夜、大学の同級生・昇一がラーメンを食べようと誘いに来た。
「二人で罪悪感を分け合うんだ」
昇一のお目当ての店に向かう途中、
二人の身近で起きた事件の現場を通りかかり……。
ーー友井羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」
那須高原にある小さなペンション「ペンション・ワケアッテ」。
傷心旅行で明美が訪れたそこは、ちょっと変わったオーナー夫婦が営む、
いわくつきと噂の宿だった。
ーー八木沢里志「ペンション・ワケアッテの夜食」
古い友人たちと真夜中のファミレスに集っておしゃべりをする
「夜食会」を定期的に催している私。
アラフィフにもなれば、バツがついた人、熟年結婚する人、
子どもとの関係に悩む人、ずっとシングルで来た人さまざまだ。
気のおけないおしゃべりは、意外な展開を見せーー。
ーー大沼紀子「夜の言い分。」
食に厳しい母に育てられた料理研究家の秀美は、
「正しい食べもの」を好む夫の亮太郎に、
インスタントの激辛キムチラーメンが食べたいと言い出せない。
そのストレスが次第に溜まっていきーー。
ーー近藤史恵「正しくないラーメン」
作者 | 標野 凪/冬森 灯/友井 羊/八木沢 里志/大沼 紀子/近藤 史恵 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2024年07月03日 |
以上、私のおすすめする癒される小説3つをご紹介しました。それぞれが異なる視点から「癒し」を描き出しており、読むだけで思わず心が満たされ、日々の疲れが吹き飛んでしまうような作品ばかりです。
テーマがどれも「癒し」ですが、この3つの小説にはそれぞれ違う魅力が詰まっています。一つ目の作品は、キャラクターの成長や挫折を通して得る「生きる力」を感じさせてくれます。ほのぼのとした描写とともに、日常に潜む小さな喜びを見つけ出すまでの過程にきっとあなたも引き込まれることでしょう。
二つ目の作品は、一見何気ない日常の中に、微細な人間関係や心情を丁寧に描いた人間ドラマと言っても過言ではありません。だからこそ、その登場人物たちが見せる優しさや強さ、そして愛情に心が癒されるのです。それぞれに内在するユーモラスさや痛みが、読み手に深い共感を呼び起こさせることでしょう。
そして最後に紹介した作品は、穏やかな時間の流れの中での喜びや悲しみ、そして人生の喜怒哀楽を静かに描き出しています。たとえ大きなドラマがあるわけではなくとも、その穏やかさがむしろ心地よく、日常の中に見つける小さな幸せに気付かせてくれる心温まる物語です。
今回紹介した3作品は、あなたがどんな気持ちや状況であろうと、きっと心を癒し、あたためてくれることでしょう。寒い冬の夜、暖かいお茶を片手に思いっきりゆっくりと、彼らの世界に浸ってみてください。きっとあなたの心は豊かさを取り戻し、新たな一日を迎える勇気をもらえることでしょう。それが、これらの作品が提供できる最大の癒しの力だと思います。それでは、素敵な読書時間をお過ごしください。
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