夏休みに読みたいキケロ

夏休みにぴったりな1冊をご紹介します。キケロならではの鋭い観察眼とユーモラスな筆致がたっぷり詰まった作品です。人間の傲慢さや愚かさを描きつつも、人間愛にあふれています。登場人物たちは皆、独自の個性を持ち、それぞれの人生を謳歌しています。そして、彼らが織りなす日常は、時にコミカルで、時にシリアス。その中には、社会的なテーマも織り交ぜられていて、読むことで多くの洞察を得られます。キケロの作品は物語の中に繊細な人間描写が散りばめられていて、その深みに引き込まれます。楽しみつつ、考えさせられる、そんな夏休みに読みたい1冊です。
『キケロー書簡集』

古代ローマの政治家・弁論家キケロー(前106-前43)の書簡は、激動の時代に重要な役割を担った人物の証言として、計り知れない歴史的価値を持つ。「うちとけて、おかしみのある」調子で語られることもある書簡には、公刊を前提に書かれたものとはひと味違った、生身の人間キケローの多面的な姿があらわれている。112通を精選。
作者 | マルクス・トゥリウス・キケロ/高橋宏幸 |
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価格 | 1518円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2006年12月 |
『キケロ-選集(11)』

作者 | マルクス・トゥリウス・キケロ/岡道男 |
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価格 | 6380円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2000年12月 |
『キケロ『ホルテンシウス』断片訳と構成案 断片訳と構成案』

魂を癒やし、欲望や恐怖を払う「哲学のすすめ」。生きる上で「哲学すること」の重要性をキケロとともに平易に説く。
作者 | 廣川 洋一 |
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価格 | 3300円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2016年01月19日 |
それぞれに異なる魅力がある三つの作品をご紹介いたしましたが、どれも夏休みにぴったりハマること間違いなしの一冊です。どの作品も豊かな想像力をかきたて、読者を異なる世界に引き込みますので、暑い夏の日々をすごしつつ、鮮やかな世界観で心を満たすことができます。
何より、キケロの世界は、我々が日常で感じる何気ない感情や、リアルな人間関係を見つめます。そしてその一つ一つが、登場人物たちを通して深い意味を持つように描かれていくのです。だからこそ、読むことで自分自身を見つめるきっかけになりますし、知らなかった世界に触れる喜びを感じることができます。
また、キケロの作品はエンターテインメントとしての面白さも兼ね備えています。彼の独自の視点と、繊細で美しい表現は、その場にいるかのようなリアルな描写を生み出すので、まるで登場人物の一員になったかのように感じることができます。
夏休みは時間がたっぷりあるからこそ、じっくりと一冊の本を読み通せる絶好の機会です。暑い日差しを避けて涼しい場所で、あるいは夕涼みしながらのんびりとキケロの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。必ずや、新しい発見や感動があなたを待っています。
あなたにとって、この夏を特別なものにする一冊が見つかることを心から願っています。それでは皆さん、楽しい読書ライフをお過ごし下さい。次回もまた、素敵な作品をご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに。
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