表紙に猫がいる小説5選
あなたが愛猫家であれば、きっとこれらの作品はあなたの心をくすぐること間違いなしです。これらの小説では、表紙に描かれた色とりどりの猫たちが、物語の序章を彩ります。幸せそうな猫、ちょっぴり不機嫌な猫、思慮深く見つめる猫…それぞれが物語の雰囲気を表しています。いくつかは語り手も猫で、猫目線の世界観が広がります。真剣な顔で人間観察する猫の表現には、思わず笑ってしまうことでしょう。又、舞台は町中から古代エジプトまで様々。どれも猫愛溢れる作品ばかりですので、それぞれ違う猫たちとの出会いをお楽しみください。
『平成くん、さようなら』
社会学者・古市憲寿、初小説!
安楽死が合法化された現代日本。名前もあいまって、メディアで「平成(へいせい)」を象徴する人物ともてはやされる「平成(ひとなり)くん」は、時代の終わりとともに安楽死したい、と恋人・愛に告げる。愛は受け容れられぬまま二人の最後の日々を過ごすのだがーー。いまの時代を生き、死ぬことの意味を問い直す芥川賞候補作。著者の新たな用語注解付き。
著者の初小説にして 芥川賞候補作
「ねえ平成くん、なんで死にたいと思ったの?」
●平成くんーー安楽死を望む、1989年1月8日生まれの29歳男子
●愛ーー1989年に誕生した女の子のうち最もポピュラーな名前を持つ、平成くんの恋人
●ミライーーロシアンブルーの老猫
「平成」最後の1年間、それぞれの生と死とは
作者 | 古市 憲寿 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年05月07日 |
『猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫)』
作者 | 石田 祥 |
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価格 | 711円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2023年03月14日 |
『駐車場のねこ』
「オール讀物」新人賞受賞作「姉といもうと」を含む傑作短篇集。
(単行本『スナック墓場』を改題)
幸田文の『流れる』に憧れる家政婦の姉と、指がないが活動的でラブホテル受付をする妹。
つぶれたスナックの女性店員たちが開いた競馬場での同窓会。
職人気質のクリーニング店主と常識外れの若い女性客。
駐車場の猫に餌をあげている布団屋の妻と、“役者のような美男子”の夫……。
おもわずほほえんでしまうユーモア。人間観察からあふれでる、生きることへの“姿勢の良さ”がにじみ出る。
解説・森絵都「どんな個性も大らかなユーモアをもって包みこむことで、マイナスをもプラスに転化させる。これぞ嶋津マジックだろう」
何気ないやりとりから生れる違和感がクセになる、オリジナリティ溢れる全7篇。
【宮部みゆき、三浦しをんが絶賛!】
「ラインのふたり」
「カシさん」
「姉といもうと」
「駐車場の猫」
「米屋の母娘」
「一等賞」
「スナック墓場」
作者 | 嶋津 輝 |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年04月06日 |
『猫さえいれば、 たいていのことはうまくいく。』
いてくれるだけで満たされるーー
猫を愛する作家陣がすべての猫好きに贈る、
猫尽くしのオリジナル・アンソロジー!
荻原浩「猫は長靴を履かない」
叔父さんから遺産として譲り受けた猫のわびすけ。
わびすけが僕の生活にもたらしたものとはーー。
石田祥「ツレ猫婚」
35歳にしてお見合いをすることになった七緒。
やってきた男性は、究極の猫好きでーー。
清水晴木「いちたすいち」
人づきあいが苦手で不眠症気味の成美が、
コインランドリーで出会った黒猫。
ひとりと一匹の距離はすこしずつ縮まり……。
標野凪「猫のヒゲ」
娘の頼みで自分と同じ年の老猫を迎え入れることになった葛。
シマ子と名付けた猫との暮らしが気づかせてくれた、大切なこと。
若竹七海「神様のウインク」
世間から取り残された昭和の遺物・上ヶ丘団地。
その四十二号棟には猫がたむろし、ジゴク棟と呼ばれていた。
山本幸久「御後安全靴株式会社社史・飼い猫の項」
会社の創業五十五周年記念の社史づくりを担当することになった大立。
ここには歴代猫社員が在籍し、さまざまな危機から社員を救っていてーー。
作者 | 荻原 浩/石田 祥/清水 晴木/標野 凪/若竹 七海/山本 幸久 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2025年01月04日 |
『あずかりやさん』
「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが…。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。
作者 | 大山 淳子 |
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価格 | 682円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2015年06月05日 |
今回ご紹介した5作品は、みなさんにとって新たな読書の楽しみになってくれればと思います。「表紙に猫がいる」というテーマは、単純なようで実は深いですよね。一緒に考えてみましょう。猫って、不思議と人間の心を引きつけますよね。その可愛らしさ、つかみどころのない性格、なんとも言えない魅力。それが表紙になることで、その作品自体が魅力的に映り、つい手に取ってしまうのです。
しかも、この5作品はどれもその魅力が十分に活かされています。作品のテーマや登場人物、猫の描かれ方…どれを取っても個性豊かで、一度読み始めたら止まらないこと間違いなしです。恋愛もあれば、サスペンスもある。視点は人間だけでなく、猫自身から描かれることも。きっと、猫好きでなくてもハマってしまう作品ばかりです。
残念ながら、ここには5作品しか紹介できませんでしたが、実は「表紙に猫がいる」小説や漫画はまだまだたくさん存在します。そんな作品たちもぜひ探してみてください。それぞれの作品が、あなたにとってどんな風景を描いてくれるのか、私たちライターも楽しみにしています。
この機会に猫をテーマにした作品に触れてみて、何か新しい発見があれば嬉しいです。これからも、あなたの読書生活が充実したものになるよう、さまざまなジャンルからおすすめの作品を選んで紹介していきます。今後ともよろしくお願いいたします。
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