哲学者 柄谷行人の本(著書) おすすめ10選

年間数えきれないほどの著書を出している、哲学の巨人柄谷行人氏。彼の本を10冊だけ選ぶのは困難を極めますが、より多くの人に彼の思想に触れてもらいたい。そのため、彼の作品群から、まず手に取ってほしい10冊をセレクトしました。深遠な思索の世界、難解な哲学の入口、さらには現代社会を鋭く見つめる視点など、多彩な題材が揃っています。読むたびに新たな発見があり、思考を刺激する一冊一冊。一つ一つの言葉から柄谷氏の情熱と知恵を感じてください。
『世界共和国へ : 資本=ネーション=国家を超えて』
| 作者 | 柄谷,行人,1941- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2006年04月 |
『哲学の起源』
デモクラシーの理想とされるアテネの直接民主制は,実は自由ゆえに平等であった古代イオニアのイソノミア(無支配)再建の企てであった.イオニアの自然哲学をイソノミアの記憶を保持するものとして読み解き,アテネ中心のデモクラシー神話を解体する.『世界史の構造』を経て,社会構成体の歴史の起源を刷新する野心的試み.
はじめに
序 論
1 普遍宗教
2 倫理的預言者
3 模範的預言者
第一章 イオニアの社会と思想
1 アテネとイオニア
2 イソノミアとデモクラシー
3 アテネのデモクラシー
4 国家と民主主義
5 植民とイソノミア
6 アイスランドと北アメリカ
7 イソノミアと評議会
第二章 イオニア自然哲学の背景
1 自然哲学と倫理
2 ヒポクラテス
3 ヘロドトス
4 ホメロス
5 ヘシオドス
第三章 イオニア自然哲学の特質
1 宗教批判
2 運動する物質
3 制作と生成
第四章 イオニア没落後の思想
1 ピタゴラス
a 輪廻の観念
b 二重世界
c 数学と音楽
2 ヘラクレイトス
a 反民衆的
b 反ピタゴラス
3 パルメニデス
a ヘラクレイトスとパルメニデス
b ピタゴラス批判
c 間接証明
4 エレア派以後
a エンペドクレス
b 原子論
c ポリスからコスモポリスへ
第五章 アテネ帝国とソクラテス
1 アテネ帝国と民主政
2 ソフィストと弁論の支配
3 ソクラテスの裁判
4 ソクラテスの謎
5 ダイモン
6 ソクラテスの問答法
7 プラトンとピタゴラス
8 哲人王
9 イソノミアと哲人王
注
附録 『世界史の構造』から『哲学の起源』へ
岩波現代文庫版あとがき
古代ギリシア関連地図/古代ギリシア史年表/思想家年表
| 作者 | 柄谷 行人 |
|---|---|
| 価格 | 1452円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2020年01月18日 |
『世界史の構造 (岩波現代文庫)』
| 作者 | 柄谷 行人 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2015年12月03日 |
『力と交換様式』
生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる「力」を軸に柄谷行人の全思想体系の核心を示す。戦争と恐慌の危機を絶えず生み出す、資本主義の構造と力が明らかに。呪力(A)、権力(B)、資本の力(C)が結合した資本=ネーション=国家を揚棄する「力」(D)はあるのか。
| 作者 | 柄谷 行人 |
|---|---|
| 価格 | 3850円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2022年10月07日 |
『内省と遡行』
1969年、漱石論で文芸評論家として出発した著者が、『日本近代文学の起源』を経て85年の『探究』連載を前に格闘した、哲学的評論「内省と遡行」と「言語・数・貨幣」。否定に否定を重ねながら、〈内部〉に留まることを徹底して〈内部〉を自壊に導き、〈外部〉へ出ることをめざした本書は思想家誕生の軌跡であり、「驚くべき戦争の記録」(浅田彰)でもある。極限まで思考する凄味に満ちた名著。
内省と遡行
言語・数・貨幣
付論 転回のための八章
あとがき
学術文庫版解説 浅田彰
文芸文庫版あとがき
| 作者 | 柄谷 行人 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2018年04月12日 |
『憲法の無意識』
| 作者 | 柄谷,行人,1941- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2016年04月 |
『帝国の構造 : 中心・周辺・亜周辺』
| 作者 | 柄谷,行人,1941- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2023年11月 |
『言葉と悲劇』
| 作者 | 柄谷,行人,1941- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 1993年07月 |
『探究(1)』
あえて一言でいえば、本書は《他者》あるいは《外部》に関する探究である。それらの簡単な語は、自分自身を含むこれまでの思考に対する「態度の変更」を意味している。しかし、書いているうちに私のなかでもっと根本的な「態度の変更」がおこった。つまり、私はこの仕事を無期限に持続するだろうという気がしてきたのである。書くことが生きることであるということを私は始めて実感している。(あとがきより)
1 他者とははにか
2 話す主体
3 命がけの飛躍
4 世界の境界
5 他者と分裂病
6 売る立場
7 蓄積と信用ーー他者からの逃走
8 教えることと語ること
9 家族的類似性
10 キルケゴールとウィトゲンシュタイン
11 無限としての他者
12 対話とイロニー
| 作者 | 柄谷 行人 |
|---|---|
| 価格 | 1430円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 1992年03月01日 |
『世界史の実験』
大勢の死者が出た東北大震災の後、著者は柳田国男が戦争末期に書いた『先祖の話』を読み返す。外地で戦死した若者たちの霊を思う柳田にとって「神国日本」とは、世界人類史の痕跡を留める「歴史の実験」場だった。柳田の思考の「方法」を見極め、ジャレド・ダイアモンド、エマニュエル・トッドらを援用した卓抜な世界史次元での「文学」と「日本」批評。
第一部 実験の史学をめぐって
I 柳田国男論と私
II 実験の文学批評
第二部 山人から見る世界史
あとがき
| 作者 | 柄谷 行人 |
|---|---|
| 価格 | 968円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2019年02月21日 |
以上、哲学者であり作家でもある柄谷行人さんの著書10選をお送りしました。まるで一つの世界に引きずり込まれるような、独特の視点と深深の洞察力に満ちた作品の数々。一冊ごとに新たな知識や視点が手に入り、これまでの価値観を見直すきっかけをもらえることでしょう。
柄谷さんの中には、とても深く、そして広大な世界が広がっています。それがなんとも緻密な言葉を通じて私たち読者の元へ届き、私たちの想像力を刺激します。哲学的な視点だけではなく、社会や文化といった広範なテーマを扱いながらも、一人ひとりの生き方や思考に対してとても鋭く深く切り込んだ議論が展開されています。
また、常に新たな視点を求め続ける柄谷さんの姿勢には、読んでいるだけでも刺激を受けます。常に自身の考えを見つめ直し、全く新しい角度から物事を見る勇気を与えてくれます。
一度読んだだけで終わりではない、そんな作品群です。繰り返し読み返すことで、新たな発見があるかもしれません。各作品が持っている深いメッセージや含蓄に触れるたびに、自分自身の内面と向き合うきっかけにもなるでしょう。
柄谷さんの作品を読むことは、一種の冒険とも言えます。未知の領域へ踏み出す勇気、それがあれば、新たな世界が広がっていくことでしょう。驚きや発見、そして深い考察が待っています。
まだ柄谷さんの作品に触れたことがない方、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと何か新しい発見があるはずです。既に柄谷さんの世界観に触れている方にとっては、新たな視点で再読することで、さらなる理解を深めることができるでしょう。
この10冊が、読書の旅の一部となり、そして新たな世界への扉となりますように。それでは、次回も素敵な作品をご紹介して参りますので、どうぞお楽しみに。
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