貧困女子について知りたい人が読む本10選

貧しいながらも生きるための知恵と力強さを持つ女性たち。そんな彼女たちの生き様を描いた作品10選をご紹介します。呼吸を忘れるほどの緊迫感あふれるストーリーから、茜色に染まる夕日のような温かさを感じる作品まで、貧困が彼女たちの人生にどのような影響を及ぼし、どのような強さを生んでいるのか体験してみてください。また、一見可愛らしい漫画の中にも、深淵なる現実を垣間見ることができるでしょう。恵まれない環境だからこそ見えてくる希望や愛。彼女たちの力強い生き様が、きっとあなたの何かを動かしますよ。
『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』

“その日暮らしは十分できます。
もっと経済的に厳しい人がいるのも十分承知はしています。
けど、ずっとギリギリの生活で、なんの贅沢もしていないのに貯金すらできない。
年齢ばかり重ねて、私はいったいどうなってしまうのだろうって”
貧困は、経済的な貧しさ、病気、希薄な人間関係、孤独、救済制度の知識不足など、
ネガティブな要素が重なって深刻さが増していく。
特に、家賃が高く、地域の縁が薄い東京暮らしは、躓いて貧困に陥りやすい。
東京の貧困女子の苦境を聞きながら、なんとかならないかと何度も思ったが、
自己責任の言葉は止まらないので、状態はもっと悪化するとしか思えない。
無理解が蔓延する現状ではSOSを出しても、どこにも届かない可能性が高い。
いつ誰が転落するかわからない社会である以上、
貧困女子たちの声は誰にとっても他人事ではないはずだ。
どこかのタイミングで女性から中年男性にシフトチェンジするかもしれない。
私自身、取材で出会った彼女たちと遠くない未来の自分の姿がダブって怖くなった。
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奨学金という名の数百万円の借金に苦しむ女子大生風俗嬢、
理不尽なパワハラ・セクハラが日常の職場で耐える派遣OL、
民間企業よりもひどい、まじめな女性ほど罠に陥る官製貧困、
明日の生活が見えない高学歴シングルマザー…。
貧困に喘ぐ彼女たちの心の叫びを「個人の物語」として丹念に聞き続けたノンフィクション。
東洋経済オンライン1億2000万PV突破の人気連載、待望の書籍化!
いま日本で拡大しているアンダークラスの現状が克明に伝わってくる。
第1章 人生にピリオドを打ちたい
第2章 母親には一生会いたくない
第3章 明日、一緒に死のう。死ねるから……
第4章 あと1年半しか仕事ができない
第5章 45歳、仕事に応募する資格すらありません
第6章 子どもの未来が消えていく
終 章 絶望の淵
作者 | 中村 淳彦 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 東洋経済新報社 |
発売日 | 2019年04月05日 |
『証言 貧困女子 助けて!と言えない39人の悲しき理由』

日本における貧困問題は、圧倒的に女性の問題である。
20歳から64歳の単身女性の相対的貧困率(年収122万円以下)は29%。
男性のそれは21.1%とその差は歴然としている。
単身女性の約3人に1人が月収約10万円での生活を送っていることになる。
彼女たちはなぜそのような状況に身を置くことになったのかーー。
女子大生、派遣OL、公務員、シングルマザーなどの属性、
都市部と地方などの違いによる地域性、
悪化する単身高齢女性の貧困率などに象徴される年齢による差異など、
さまざまな切り口から見えにくい「女性の貧困」を
当事者の声も交えてレポートする。
監修は『東京貧困女子。』が話題のノンフィクション作家・中村淳彦氏。
作者 | 中村 敦彦 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2020年01月18日 |
『最貧困女子』

作者 | 鈴木,大介,1973- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2014年09月 |
『日本の貧困女子』

作者 | 中村,淳彦,1972- |
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価格 | 不明 |
発売元 | SBクリエイティブ |
発売日 | 2019年11月 |
『貧困女子の世界』

停滞する賃金、止まらないインフレ、そして世代間格差ーー。働いても働いても貧困から脱出できない若年層の女性たち。彼女たちのリアルな現実は、主要メディアではほとんど報道されることはない。未成年売春、ホス狂い、風俗、虐待、奨学金……過酷な境遇にある女性たちの生き様を『東京貧困女子。』などの著書があるノンフィクションライター・中村淳彦氏が活写する。
作者 | 中村 淳彦 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2023年06月06日 |
『同人AV女優 貧困女子とアダルト格差』

「性」と「金」の地殻変動に迫るルポ
2022年6月に成立したAV新法は、AV業界に大きな混乱を巻き起こした。
厳しい規制と1社独占の異常な搾取構造で、「仕事がない、稼げない、制限が多い」
の三重苦に見舞われるAV業界は、いまや地獄の様相を呈している。
そうした中、デジタルネイティブのZ世代の女性を中心に参入が相次ぐのが、
「同人AV」というジャンルだ。
本書では、同人AV女優となったZ世代の元地下アイドル、
コンサル出身のポルノハブ・プロデューサー、SNSを駆使して下着や動画を売る主婦ーー当事者の証言を
もとに同人AV業界、性のデジタル化の実態に迫る。
取材で見えてきた「裸の格差」とはーー。
【「まえがき」より】
「SDGs(持続可能な開発目標)やダイバーシティ(多様性)が叫ばれる中でトラブルや争い、
差別まがいが絶えないAV業界をめぐる議論や、合理的に稼ぐことを求めて裸になる女性たちは、
落ちゆく日本の縮図である。
いまの日本にいったい何が起こっていて、これからどうなっていくのか、
同人AV女優という職業に従事する女性たちから探っていこうと思う」
※↓目次 第一章 絶望のAV業界
第二章 敗残者の独白
第三章 Z世代と同人AV
第四章 適正から逃れた彼女たち
第五章 テクノロジーの功罪
第六章 バッキー事件の警告
第一章 絶望のAV業界
第二章 敗残者の独白
第三章 Z世代と同人AV
第四章 適正から逃れた彼女たち
第五章 テクノロジーの功罪
第六章 バッキー事件の警告
作者 | 中村 淳彦 |
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価格 | 1056円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2023年03月01日 |
『女子大生風俗嬢 : 性とコロナ貧困の告白』

作者 | 中村,淳彦,1972- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2021年05月 |
『ルポ 貧困女子』

序章 女性の貧困とは?
貧困女子の登場!?
男性非正規インパクトの陰で
つかみにくい女性の貧困
貧困にすらなれない女性
男性稼ぎ主モデル
女性活躍推進と若年女性
インタビュー概要
1章 家族という危ういセーフティネット
実家でしか暮らせない
パラサイト・シングルの凋落
実家は針のむしろ
暴力から逃げ出して
街を彷徨うホームレス女子
家庭に居場所がない
関係性の貧困/同棲の落とし穴
2章 家事手伝いに潜む闇
中退を引き金に接点を失う
ニート・ひきこもりは男性ばかり!?
家族も無関心
父の死で暗転
就労以前からの困難
ガールズ講座
さいたまでの取り組み
3章 正社員でも厳しい
倒れるまで働く女性たち
新人を使い潰すブラック企業
滑り台で一直線に
家賃を払うためデリヘルへ
増加する精神障害とイジメ
余裕のない職場で
障害者枠で働く
正社員にはなったけれど
4章 非正規という負の連鎖
学歴と非正規雇用率
高卒女性の困難
中退はさらに厳しい
高学歴ワーキングプア
官製ワーキングプア
果てしない求職活動
繫がる場をつくる
突然の病気と非正規シングル
非正規雇用の闇
5章 結婚・出産プレッシャー
子どもが欲しい
「おひとりさま」の登場
「負け犬」にすらなれない
無縁社会、震災、絆
一億総活躍社会の目指す“子育て支援”
優等生でなかった妹が今は女として上
全方位的少子化対策
無理にでも産んでおけば良かった
非正規は婚活でも不利に
貧困女子でも産む
極端に低い婚外子出生率
少子化という大義名分
6章 女性の分断
キャリア、夫、子ども、何もない
分断の一九八五年
一般職削減がもたらしたもの
女性活躍推進の光と影
産みかつ働き続ける女性たち
募る孤立感
存在しないもの
上方へ押し上げる圧力
頻発するメンタル系トラブル
分断を超えて繫がるには
終章 一筋の光を求めて
「プア充」に潜む罠
貧困とは何か?
労働への包摂と脱労働
家族による包摂と脱家族
「男性稼ぎ主モデル」の崩壊と意識のズレ
貧困女子を超えて
あとがき
作者 | 飯島 裕子 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2016年09月24日 |
『』

作者 | |
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価格 | 不明 |
発売元 | |
発売日 |
『大阪ミナミの貧困女子』

貧困女子シリーズ、最新刊の舞台は大阪ミナミ。そこで働く水商売の女性から、LGBT、シングルマザー、奨学金に苦しむ女子大生まで、さまざまな貧困女子が登場します。なぜ彼女たちは貧困に陥ったのか。どのような生活を送っているのか。そんな彼女らの姿を新進の女性ライターが、女子目線で描くリアルレポートです。
作者 | 村上 薫/川澄 恵子 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2021年02月10日 |
それぞれの作品を通して、貧困女子の生活のリアルさや鮮烈な生き方、強靭な精神性に触れていただけたでしょうか。困難な状況下に置かれている彼女たちの物語は、私たちが日々生活している中で見過ごしてしまっている、人間力の可能性を改めて感じさせてくれます。
彼女たちに共通して見られるのは、物質的に豊かではないかもしれませんが、心の豊かさや、困難を乗り越えるための強さだと思います。その力強さは、まさに生きる力そのもの。彼女たちの生きざまを通して、私たち自身の人生について考えさせられる瞬間も多々あるでしょう。それは、物語から得る価値観の一部ともなり、自分自身の視野を広げ、心を豊かにするきっかけにもなります。
決して胸を痛めるだけの物語ではなく、そこには必ず彼女たちが持っている強さや、彼女たちを取り巻く人々との関わり、時には日常の何気ない幸せが描かれています。紹介した各作品が、貧困女子の生活について更に理解する一助となり、彼女たちに対する理解や共感を深めるきっかけとなれば幸いです。
そして最後に、読者の皆さまに一つだけ伝えたいことがあります。それは、どんなに厳しい状況にあっても、その中に必ず希望はあるということ。まさに、これらの作品が教えてくれることです。だからこそ、私たちは物語のヒロインたちから勇気を貰い、時に励まされ、時に感動するのです。
これらの作品の魅力を伝えきれない部分もたくさんあるかもしれませんが、それは皆様ご自身が読むことにより実感していただければと思います。まだ読んだことのない方は、ぜひ手に取ってみてください。そして彼女たちの生きる世界を、その目で確かめてみてください。
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