覚悟はいいか?心して読むべし鬼畜ケッチャム小説4選

あなたは心の準備ができていますか?我々が取り巻かれている、人間のやのらかしい心情や欲望を鋭くえぐり出す、痛快極まりないケッチャム作品を今すぐ決して手に取るな。一つ目は現代の街を舞台にした一風変わったレディで、舌を巻くような展開が待ちかまえています。二つ目は、一人の女性が巻き込まれるサイコスリラーで、読む者を鬱々とした感情の渦に落とし入れます。三つ目は、救い無き世界を描き出すドス黒いディストピアで、リアルで過酷な現実を赤裸々に描く。最後に、男の欲望と狂気を描いた不条理な冒険譚が待っています。これら全てに共通するのは、どんな読者でも必ず心を揺さぶる真実のストーリーだということ。明日に続く笑顔が欲しいなら、読むのはおすすめしない。しかし、真実に目を向けたいならば、この難解な世界に足を踏み入れるべきだ。
『ザ・ウーマン』

弁護士のクリスは、森でハンティングの途中、小川に浸かる上半身裸の女を見つけた。女は大怪我を負い、ひどく汚れていた。その野性丸出しの姿に魅せられたクリスは、罠を仕掛けて、女を捕らえる。クリスは自宅の納屋の地下室に女を監禁するが、それは家族をも巻き込む惨劇の始まりだったー。鮮烈なデビュー作『オフシーズン』、その続編『襲撃者の夜』のキャラクターを引き継ぎ、鬼才ケッチャムが気鋭のホラー映画作家ラッキー・マッキーとともに作り上げた衝撃作。後日譚となる短編「カウ」を併録。
作者 | ジャック・ケッチャム/ラッキー・マッキー |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 扶桑社 |
発売日 | 2012年10月 |
『隣の家の少女』

1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越して来た美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・チャンドラーに引き取られて来たのだった。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行をー。キングが絶賛する伝説の名作。
作者 | ジャック・ケッチャム/金子 浩 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 扶桑社 |
発売日 | 1998年07月28日 |
『襲撃者の夜』

北米東海岸メイン州、海岸沿いのリゾート地。ある夜、残忍な殺人が起こり、女性二人が殺され、赤ん坊が行方不明になった。同じ場所で起こった十一年前の惨劇を想起した地元の警察は総出で捜査を始めるが、警察が出払っている最中に第二の惨劇が!かろうじて難を逃れたクレア、少年ルーク、赤ん坊メリッサを待っていた運命とは?キング絶賛、ホラー小説史上に輝くデビュー作『オフシーズン』の舞台を再び用いて鬼才ケッチャムが圧倒的な筆力で描きだした、現代ホラーの極限ともいうべき物語。
作者 | ジャック・ケッチャム/金子浩 |
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価格 | 838円 + 税 |
発売元 | 扶桑社 |
発売日 | 2007年04月 |
『わたしはサムじゃない』

結婚して八年たったいまもパトリックとサムは深く愛しあっている。ところがある日の真夜中、パトリックはサムの泣き声で目を覚ます。なぜかサムの心は五、六歳児並みの幼い少女になってしまっていて「わたしはサムじゃない、リリーよ、あなたなんか知らない」と言い張るのだ。パトリックはなんとかしてサムを取り戻そうと決意するが…。不条理な試練にさらされる夫婦の姿を描く新境地の連作二篇に加え、ケッチャム節炸裂の衝撃作「イカレ頭のシャーリー」を併録。これが鬼才の現在進行形だ!
作者 | ジャック・ケッチャム/ラッキー・マッキー |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | 扶桑社 |
発売日 | 2014年12月03日 |
それでは、ここまでで心臓に悪いほどハラハラドキドキさせられる鬼畜ケッチャム小説4選をご紹介しましたが、皆さんいかがでしたか?興味を引かれた作品はありましたか?出色の作風の中には、人間の心理を揺さぶり、思考を追い詰めるような描写もしっかりと散りばめられています。全ての読者をフックにするような、まさに鬼畜ケッチャムな世界。非常に優れた作家たちが、読者の心に響くようなストーリーを生み出しています。
読む方も覚悟が必要な小説を選んだ理由は、「普段読まないジャンルに触れ、新たな視野を広げてもらいたい」という思いから。以前から何となく避けていた方も、この機会に手に取ってみてはいかがでしょう?その内容にどっぷりとハマったら、それはそれで大変なことになるかもしれませんが(笑)。しかしながら、一度その世界に足を踏み入れてみれば、見えてくる風景はきっと色とりどりでしょう。
このような作品群は、自身の考えや視点を強く問いかけ、そしてそれが生きる中での答えを見つける一助になるかもしれません。内容が過激であることを理由に避けてしまうのではなく、「なぜそう描かれているのか」を読み解いてみてください。それがきっと新たな一面を見るきっかけになるはずです。
なお、ここで紹介した作品たちは、強いメッセージや描写が含まれている分、繊細な気持ちを持つ方には向かないかもしれません。そのため、自分にとって適切なタイミングで読むことをおすすめします。今回の記事が、少しでも皆さんの読書の選択肢を広げるきっかけとなれば幸いです。
そして何より大切なのは、作品を楽しむこと。覚悟を決めて読み始めた作品が、皆さんの心の中に新たな風を吹き込みますように。それでは、心して読むべし、この鬼畜ケッチャム小説と、挑まんことを。次回もまた、面白い作品をご紹介できることを楽しみにしております。
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