後味の悪さが癖になるイヤミス10選

皆さん、ミステリー好きにはたまらない後味の悪さが強烈な作品をご紹介しますよ。あまりのショッキングな結末に思わず「何これ…」と呟いてしまうような作品ばかりです。主人公が一体どんな運命を辿るのか、終盤に差し掛かるとドキドキが止まらない。そんな作品です。実はこれ、日常の風景の中にひそかに忍び寄る闇や狂気を巧みに描いた逸品。どれもこれも登場人物の人間性を深く掘り下げながら、読者の心をギュッとつかんで離さない。一読しただけで、その後の余韻がずっと頭の中を離れません。あっという間に読み終わってしまうけど、そのインパクトは長く残ります。皆さんも是非、このドキドキ感を体験してみてくださいね。
『悪い夏』

作者 | 染井,為人,1983- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年09月 |
『向日葵の咲かない夏』

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
作者 | 道尾 秀介 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2008年08月 |
『告白』

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞した国民的ベストセラー。
作者 | 湊 かなえ |
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価格 | 680円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2010年04月 |
『死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)』

作者 | 櫛木 理宇 |
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価格 | 733円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2017年10月31日 |
『イノセント・デイズ』

作者 | 早見,和真 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2017年03月 |
『暗黒女子』

作者 | 秋吉,理香子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2016年06月 |
『強欲な羊』

作者 | 美輪,和音 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2015年07月 |
『鬼畜の家』

「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」
我が家の鬼畜は、母でしたーー。保険金目当てに次々と家族を手にかけていく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。母の異常犯罪とは!
島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞。
島田荘司が見いだした、元・弁護師による衝撃のデビュー作。
『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原聡シリーズの第一作。
デビュー後『衣更月家の一族』『螺旋の底」と毎年本格ミステリ大賞候補作となっているミステリー界の新星となった元弁護士。この著者だからこそ描けた、リアルかつ恐ろしい人間の欲望。そして驚愕の真相!
「舌を巻くしたたかな遣り口。
衝撃の語りで隠蔽する騙しの精密機械。
もしもそう言って許されるならだが、優れた法律家とその作業世界こそは、下方で頑張る物語創作世界への、最高にして最良のファームなのかもしれないという思いを抱く。
法曹界や医学界、あるいは学問の世界を勤勉に支え終えた退職者たちの黙々とした余生の筆、その濃密さこそが、今後はジャンルを支える時代に、社会は静かに向かっている。
深木章子氏の登場は、そういうことをこちらに感じさせ、期待させてくれる、自分にとってはひとつの事件であった」
島田荘司(解説「名人職人の華麗な柱時計」より)
第一章
木島病院院長 木島敦司の話
主婦 相澤喜代子の話
潮南警察署刑事課 清水徹之の話
第二章
児童公園
依頼人 北川由紀名の話
児童公園
第三章
元北川医院事務員 瀬戸山妙子の話
大学院生 星拓真の話
保険外交員 田中寿々子の話
会社員 多田野吉弘の話
第四章
児童公園
鬼畜の家
作者 | 深木 章子 |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2014年04月 |
『鸚鵡楼の惨劇』

”イヤミスの女王”の最も危険なサスペンス
1962年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇の中に葬られた。
時は流れて、バブル全盛の1991年。鸚鵡楼の跡地に建った超高級マンション「ベルヴェデーレ・パロット」でセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」--それは、沙保里の人生唯一の”汚点”とも言える男の呪縛だった。
そして嵐の夜、セレブママたちが集うチャリティ・バザーの最中に、第二の惨劇が幕を開ける。
2013年まで半世紀にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時、かつてない驚愕と戦慄に襲われる!!
大ベストセラー『殺人鬼フジコの衝動』をはじめ、”イヤミスの女王”として女性を中心に熱狂的な支持を受ける著者が放った、最も危険なミステリー。
【編集担当からのおすすめ情報】
巻末解説は、女優の黒木瞳さん。『女ともだち』以来、真梨作品の熱烈なファンであるという黒木さんが感じた「底なし沼のように沈んでいく物語の、先にあるもの」とはーー!? 必読です。
作者 | 真梨 幸子 |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2015年07月07日 |
『ボトルネック』

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した…はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。
作者 | 米澤 穂信 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2009年10月 |
さて、以上で「後味の悪さが癖になるイヤミス10選」をご紹介しました。一つ一つの作品が、どんでん返しの衝撃や明らかになる真実に、時には心が凍りつくような感覚を覚えるかもしれませんね。しかし、それがこのジャンルの面白さでもあります。
読み終わった時、思わず「う、ウソだろ...」とつぶやいてしまうような衝撃的な結末。そしてその結末までの道のりが、読者を完全にその世界観に引き込んで離しません。込み入った人間関係や予測不能なストーリー展開は、一度ハマると抜け出せない魅力が詰まっています。
「後味の悪さ」ですが、これは一概に「不快」や「不愉快」というわけではないこともお伝えしておきますね。それは、物語の中で起こった出来事や人間の心理描写の巧みさが、読者の心に深く刻まれ、物語が終わってもその余韻を長く感じさせてくれるからこそ言えること。これぞまさしく「リアリティ」とも言えるでしょう。
僕自身もある作品を読み終えたとき、実際にその場に立ってしまったかのような錯覚に陥ったことがあります。まるで手足が震え、頭が冷えてくるような感覚に襲われたんです。それくらい、イヤミス小説は読者の五感を直撃する威力を持っています。
ここで紹介した作品たちは、どれも後味の悪さが魅力となっています。皆さんも、少し勇気を出して手に取ってみてはいかがでしょうか。きっと新たな世界が広がるはずです。
ただし、心がざわついたり、胃が締め付けられるような感覚が苦手な方は、深夜に読むのは控えめにした方が良いかもしれませんね。それくらい、皆さんの心を揺さぶる作品ばかりです。
一作一作、じっくりと味わってみてください。登場人物たちの人間模様や背景、そして結末までの道のりを紐解く楽しさを存分に味わってくださいね。それでは、皆さんの素敵な読書時間が過ごせますように。
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