狂気と痛快さが同居する 垣根涼介の名作6選!読むほど加速するエンタメ沼
垣根涼介の作品は、その一風変わった世界観とキャラクターたちの魅力が絶妙に絡み合い、読者を痛快な混沌へと引き込む名作が多いですよね。彼の作品は一度読み始めると止まらなくなる、そんな魔力があります。エッジの効いたストーリーテリングは、狂気とまじない的な暗黙のルール、そして果てしなく続く痛快さが同居しています。そしてそれぞれのキャラクターが持つ個性が、物語をさらに加速させるのです。垣根涼介作品の虜になること間違いなし!気づけばもう引き返せないエンタメ沼に足を踏み入れてしまってください。次から次へと繰り出される驚きとスリル、あなたも体験してみませんか?
『蜻蛉の夏』
命を削り今を生きる「止観の道士」たち
時に精神は現実を凌駕するーー
織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年(一五七〇年)、京の街でこれまで交わることのなかった「止観の道士」たちの運命が交錯する。
「水観」の円四郎、「炎観」の平助、「月観」の桂月。
現実と幻想の狭間で揺れる自己矛盾、その道士という生き方にあえぎながらも、厳しい修行の末に彼らが得た止観の力は、やがて到来した織田家との戦いに大きな影響を与えていくーー。
歴史上一切語られることのなかった儚き者たち。
その生の輝きと熱情が、乱世の闇を鮮烈に切り裂く!
『ヒートアイランド』 『ワイルド・ソウル』 『室町無頼』に連なる
垣根ワールドのエンターテインメント最高到達点!!
「25年小説を書いてきて初めて、全てをエンタメに振り切った物語を書いた」(著者)
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2025年09月19日 |
『涅槃 上下巻セット』
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2025年12月 |
『武田の金、毛利の銀』
上洛した織田信長に呼び出された明智光秀は、とある任務を下される。数の信奉者である信長は、敵対する大名の財力を把握する必要があった。中でも武田と毛利の資金源である湯之奥金山と石見銀山の見定めは不可欠である。ただし、そのためには敵地の中枢に潜り込み、金銀の産出量を示した台帳を確認しなくてはならない。見つかれば命の保証はない危険な道中である。光秀は盟友の新九郎と愚息を伴って隠密裏に甲州へ向かう。駿河湾の港・田子の浦にたどり着いた三人は、そこで土屋十兵衛長安と名乗る奇天烈な男に出会いーー。
『光秀の定理』『信長の原理』に連なる、直木賞受賞第一作!
第一章 策謀
第二章 武田の金
第三章 毛利の銀
第四章 乖離
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2024年07月24日 |
『極楽征夷大将軍』
第169回直木三十五賞受賞作
やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?
動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2023年05月11日 |
『光秀の定理』
【話題沸騰 『信長の原理』 の姉妹編!】
明智光秀はなぜ瞬く間に出世し、信長と相前後して滅びたのかーー。
厳然たる「定理」が解き明かす、乱世と人間の本質。
各界絶賛の全く新しい歴史小説、ここに誕生!
永禄3(1560)年の京。
牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。
光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。
敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すがーー。
何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分かれるのか。
革命的歴史小説、待望の文庫化!
解説・篠田節子
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2016年12月22日 |
『室町アンダーワールド』
話題の映画『室町無頼』が2025年1月公開!
原作者 垣根涼介と『応仁の乱』著者の呉座勇一、『足軽の誕生 室町時代の光と影』著者の早島大祐との対談を中心に信長以前の「日本史ノワールの時代」とは一体どんな時代だったのかを読み解く一冊となります。
| 作者 | 垣根 涼介/呉座 勇一/早島 大祐/家永 遵嗣 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 宝島社 |
| 発売日 | 2025年01月28日 |
さて、おすすめの6作品を紹介しましたが、皆さんはいかがでしたか?焦燥感と爽快さを同時に味わえる垣根涼介先生の世界へ、この機会に是非一歩踏み込んでみてください。
個々の作品に深く、かつ広範囲に渡るテーマが設定されており、その緻密なストーリー展開には毎回、読者は息を呑まざるを得ません。面白さの先には必ず心に迫る何かがあり、そのドラマティックな連続にあなたもきっとハマることでしょう。
もちろん、大胆な展開や予想外の展開だけが垣根涼介先生の作品の魅力ではありません。その一貫したテーマの深さ、人間の感情描写の巧みさ、描かれる現実世界と非現実世界の融合感、そんな細部にまでこだわった描写にも注目してみてください。
そして何より、一読してみればわかる、先生の疾走感溢れる文筆力。文字から溢れ出すエネルギーに、先の見えない物語への興奮と共にあなた自身も加速していくことでしょう。
先生の作品はただのエンタメではなく、人間の心情を深く描き出しつつ、読者を驚きの連続へと無理なく引き込む力があります。その独特の世界観とストーリー展開、キャラクターたちの魅力に満ちた表現力。想像を超える毎回のクライマックスが待っています。
最後に、垣根涼介先生の作品を読んだあと、「もう一度読みたい」と思うような心地よい余韻が残るのも特長です。さあ、未体験の興奮と感動を求めて、ぜひ一度、先生の作品に触れてみてくださいね。新たな発見や感動がきっとあなたを待っていますよ。
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