小川洋子の小説 おすすめ 10選 ことり・博士の愛した数式など
小川洋子さんの作品をご紹介します。女性目線で紡ぎ出される、彼女の品のある世界観は読み手を深く引き込みます。孤独な卓越した数学者と彼を見守る家政婦の微妙な関係性を描いた作品では、数式の美しさと人間の心情が絶妙にリンクします。また、見えないものを愛し続ける女性を通じて、人間の持つ深淵な部分を描いた作品も攻めた内容ですが、心に残るものがあります。さらに、一羽の鳥を巡って繰り広げられる人間模様を描いた作品など、彼女の作品からは人間の本質を見つめ直すきっかけが見つかります。小川洋子さんの作品を読むと、普段見過ごしてしまう世界の一面を見つけることができますよ。
『ことり』
作者 | 小川,洋子,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2016年01月 |
『博士の愛した数式』
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたー記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
作者 | 小川 洋子 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2005年12月 |
『猫を抱いて象と泳ぐ』
「大きくなること、それは悲劇である」。この箴言を胸に十一歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指すリトル・アリョーヒンとなる。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか「盤下の詩人」として奇跡のような棋譜を生み出す。静謐にして美しい、小川ワールドの到達点を示す傑作。
作者 | 小川 洋子 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2011年07月08日 |
『約束された移動』
作者 | 小川,洋子,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022年08月 |
『ブラフマンの埋葬』
作者 | 小川,洋子,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2007年04月 |
『薬指の標本』
楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。
作者 | 小川洋子(1962-) |
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価格 | 572円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1997年12月24日 |
『妊娠カレンダー』
作者 | 小川,洋子,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文芸春秋 |
発売日 | 1994年02月 |
『ミーナの行進』
作者 | 小川,洋子,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2009年06月 |
『琥珀のまたたき』
作者 | 小川,洋子,1962- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2018年12月 |
『貴婦人Aの蘇生 新装版』
北極グマの剥製に頭をつっこんで絶命した伯父。死んだ動物たちにAの刺繍をほどこし続ける伯母。この青い瞳の貴婦人は、ロマノフ王朝の最後の生き残りなのか?若い「私」が古びた洋館で過ごしたひと夏を描く、とびきりクールな長編小説。
作者 | 小川洋子 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2023年09月07日 |
ここまで、小川洋子さんの魅力あふれる作品群をいくつか紹介して参りました。物語の中に描かれている、リアルでありながらも触れることのできない人々の心情や世界が、読者それぞれに読み解き方を問います。文字を追っていけば、確かにそこには何かがある、それが小川さんの物語の不思議な魅力でしょう。
個々の作品は、そのテーマやキーワードが表面化することで、それぞれに独特の響きを持つようになります。そして、時間を重ねるごとに味わい深さを増す、繊細ながらも深遠な表現力は、読者を彼女の作品世界に深く引き込みます。
繰り返し読み返すことで新たな発見があるかもしれませんし、時と共に変化する自身の感情によって、同じ作品が違った色彩を帯びて見えてくるかもしれません。そうした読後の余韻もまた、小川さんの作品が持つ大きな魅力の一つと言えるでしょう。
また、彼女の作品には、女性らしい温かさや優しさが散りばめられています。利己的な情熱とは裏腹に、互いに思いやり、支え合える存在を尊重する心情に、多くの読者が共感し、心を揺さ振られるのです。
これからもどんな作品を読むべきか悩んだら、小川洋子さんの作品を手に取ってみてください。まだ未読の作品がある人も、すでに好きな作品を持っている人も、新たな視点でそれらを楽しむことができるはずです。きっと、あなたの心の奥深くに響く何かを見つけることができるでしょう。そう、何度も何度も読み返したくなる、そんな魅力が小川洋子さんの作品には詰まっています。
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