バラエティ豊かなおすすめ短編ミステリー小説10選「ロシア紅茶の謎」「検察側の証人」など話題作をご紹介
短編ミステリーは、読者を一気に物語の世界へ引き込み、その全貌が明かされるまで手放せない魅力がありますよね。今回は、そんな短編ミステリーの中から、バラエティ豊かなおすすめ作品を10選ご紹介します。北欧の寒い冬を彷彿とさせる「ロシア紅茶の謎」や、法廷の中を緊張感が走る「検察側の証人」など、ユニークな設定や、豊かな人物描写を醸し出す作品ばかり。緻密なロジックと揺さぶられるサプライズ、そして最後に待つ感動。これを読まずして短編ミステリーは語れません。一話完結なので、ちょっとした空き時間にもぴったり。ぜひ、お好みの作品を見つけてみてくださいね。
『ロシア紅茶の謎』
| 作者 | 有栖川,有栖,1959- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 1997年07月 |
『検察側の証人』
街中で知り合い、親しくなってゆく金持ちのオールドミスと青年レナード。ある夜そのオールドミスが撲殺された。状況証拠は容疑者の青年に不利なものばかり。金が目当てだとすれば動機も充分。しかも、彼を救えるはずの妻が、あろうことか夫の犯行を裏付ける証言を…展開の見事さと驚愕の結末。法廷劇の代表作。
| 作者 | アガサ・クリスティ/加藤恭平 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | 早川書房 |
| 発売日 | 2004年05月 |
『心霊殺人事件 : 安吾全推理短篇』
| 作者 | 坂口,安吾,1906-1955 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 河出書房新社 |
| 発売日 | 2019年03月 |
『ZOO 1』
ジャンル分け不能、天才・乙一の傑作短編集。
双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…「カザリとヨーコ」など。話題の短編集を2冊にわけて文庫化。「1」には映画化された5編をセレクト。漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。
| 作者 | 乙一 |
|---|---|
| 価格 | 638円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2006年05月 |
『透明人間は密室に潜む』
透明人間が事件を起こしたら？アイドルオタクが裁判員裁判に直面したら？犯行現場の音を細かく聞いてみたら？ミステリイベント中のクルーズ船で参加者の拉致監禁事件が起こったら？阿津川辰海の傑作短編集がついに文庫化。波に乗る著者が放つ高密度の本格ミステリ！読めばファン確定、驚嘆必至、必読の一冊！
| 作者 | 阿津川辰海 |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2022年09月13日 |
『あなたに似た人〔新訳版〕 1』
ワインの銘柄を当てる大博打の結末は？ 夫殺しの凶器の行方は？ ラスト一行に襲いかかるショックとは？ 一度読めば忘れられない数々の名作がここに。単行本未収録の二作品を加えた〔新訳版〕で登場！
| 作者 | ロアルド・ダール/田口 俊樹 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 早川書房 |
| 発売日 | 2013年05月10日 |
『三月は深き紅の淵を』
第一章 待っている人々
第二章 出雲夜想曲
第三章 虹と雲と鳥と
第四章 回転木馬
| 作者 | 恩田 陸 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2001年07月 |
『許されようとは思いません』
| 作者 | 芦沢,央,1984- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2019年06月 |
『望郷』
| 作者 | 湊,かなえ |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2016年01月 |
『瑕疵借り』
どの物件にでも起こりうる事件。感動の“賃貸ミステリ”。思わず涙する極上短編集。訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死……どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。誰にでも明日起こりうるドラマに思わず涙する”賃貸ミステリ”。
どの物件にでも起こりうる事件。感動の“賃貸ミステリ”。思わず涙する極上短編集。
事故物件公示サイト「大島てる」管理人 大島てる氏推薦！
「原発だって事故物件。殺人事件現場だけが嫌がられるわけじゃない。」
紀伊國屋書店新宿本店 森瑞人氏感激！
「あぁ気になる。今の部屋の前の住人のことが！ 日常に潜む理不尽を暴く傑作。」
訳あり物件に住み込む藤崎は不動産業者やオーナーたちの最後の頼みの綱。原発関連死、賃借人失踪、謎の自殺、家族の不審死……どうすれば瑕疵を洗い流せるのか。男は類い稀なる嗅覚で賃借人の人生をあぶり出し、瑕疵の原因を突き止める。誰にでも明日起こりうるドラマに思わず涙する”賃貸ミステリ”。
| 作者 | 松岡 圭祐 |
|---|---|
| 価格 | 726円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2018年05月15日 |
それぞれ、洗練された筆致と巧みに描かれた登場人物たちが織り成す、数々の壮麗なストーリーテリングの数々。それが今回ご紹介した短編ミステリー小説たちです。豪華絢爛なパーティー会場、平凡な日常を過ごす一家、そして片田舎の療養施設にまで至る、頭脳戦や意外な展開で読者を常に驚かせる面白さを秘めています。
短編ならではの瞬間的なドラマが描かれつつも、決して短いページ数とは裏腹に、一つ一つの物語は深く読者の心と心情に訴えかけます。そして何よりも鮮烈なのは、謎が解けて真実が明かされる一瞬の衝撃。その刹那に生まれる充足感や解放感は、読み終えた後にまだしばらく残り続けることでしょう。それこそがミステリー小説の魅力と言えるでしょう。
かつて某大作家が語った言葉に「短編は一つのポエムに似ている。小説は良くも悪くも長い無駄がつきものだが、短編はその無駄が一つもない。」というものがあります。それが真実味を帯びるような凄まじい技巧をもった作品群を、ぜひみなさんも堪能してみてはいかがでしょうか。あなた自身がどの登場人物と自分を重ね、どの謎解きに挑み、どの真実に驚くのか、それ自体が新たな物語となることでしょう。
この10作品を通してミステリー小説の魅力を少しでも伝えられたら、筆者としてこれ以上ない喜びです。読むことで生まれる独自の世界を旅して、知らなかった自分自身に出会う旅を、どうか楽しんでくださいますように。これからも多くの優れた作品と共に、読者のみなさまを楽しませるよう努めて参ります。
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