令和の米騒動を学べる本3選

一つ目は、経済・社会問題をビジネス小説風に描いた一冊。この中では、令和時代の米騒動がどのような背景や経緯で起こったのかを詳しく解説しています。すらすら読めるので、ビジネス小説好きにピッタリですよ。
二つ目は、農家の一日を描いたドキュメンタリーコミック。令和の米騒動の原点、あるいは“現場”とも言える農家の生活は非常に興味深いですよ。実際の農話に基づいて描かれているのでリアリティ満点です。
三つ目は、令和の米騒動をテーマにした実話ベースの青春小説です。この作品を読むと、若者たちが社会問題に立ち向かう姿に感動すること間違いなし。今の時代を鮮明に映し出している一冊と言えるでしょう。
『令和の米騒動 日本のコメはどこへ行く』

いまも真っ只中の”令和の米騒動”。米価格の値上がりは政府備蓄米の放出、輸入拡大などでいったん沈静化したように見えつつも、市場への米供給が足りていないことが明白になった。温暖化による米の不作もその一因だが、より根深いのは長年にわたって推し進められてきた減反政策、アメリカからの米の輸入圧力を飲み、農家の収入不足、高齢化問題などに積極的な策を講じなかった農政の失敗という構造的な要因だ。
この数年でパンデミックを経て戦争が頻発し、インフレが問題になり、関税交渉の中でコメの輸入措置を飲むことにもなった。恒常化しつつある酷暑で米の不作が大きなリスクとなっている。農政の大きな転換ははかられるのか? 先送りされてきた日本人の主食・米をめぐる問題をどう着地させたらいいのか。
『食の戦争』がベストセラーとなった第一人者の著者による構造分析と緊急提言!
第1章 米がない国、日本 令和の米騒動とは何か
•米が足りない、値段が上がるという未曾有の事態
•インバウンド・猛暑・流通問題だけではない構造的原因
•「農政の失敗」「食の安全保障の脆弱性」が暴かれた瞬間
•なぜ日本のコメが足りなくなったのか
•JA解体論、スマート農業はナンセンスだ
第2章 コメ農家が消える日
•価格下落、コスト高、後継者不足の三重苦
•(相似形としての)酪農の崩壊と家畜の殺処分
•自給率37%の虚構と、備蓄「1.5ヶ月」の恐怖
•スマート農業と大規模農業+輸出振興策がコメ農家を消滅させる
3章 クワトロショックの時代 世界情勢と日本農業の危機
•コロナ、異常気象、戦争、中国の爆買い
•肥料・飼料の高騰と輸入依存のリスク
•世界の穀物が中国に集中しているという現実
•買いたくても買えない時代がやってきた
4章 戦後農政の落とし穴 自給率低下の構造
•減反政策と食生活のアメリカ化
•関税自由化とFTAの波」
•経産省と農水省のせめぎ合い 自動車と引き換えに差し出された農業
•財務省の論理:「食は切りやすい」予算の標的
•日本は独立国か?問われる主権と交渉力
第5章 再生への道 自立した農と食を取り戻す
•地域ごとの100%自給を目指す構想
•米1300万トン体制の復活と直接支払い制度
•輸出推進の見直しと国内優先政策への転換
•食料自給圏を構築せよ 千葉県いすみ市の取組
•消費者一人一人にできること
作者 | 鈴木 宣弘 |
---|---|
価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2025年10月17日 |
『【POD】お米の値段、どうしてこんなに高いの? 「令和の米騒動」の全貌と、日本の食と農の未来図』

作者 | ワカルラボ |
---|---|
価格 | 1496円 + 税 |
発売元 | ブイツーソリューション |
発売日 | 2025年05月27日 |
『令和米騒動 日本農政失敗の本質』

【危機を生み出した天災と人災を解明。増産余力は2、3年以内に60万~70万t。】
令和日本を襲ったコメ不足。世論は政府の責任を問う声が強いが、その陰で忘れがちなのは、高温障害による二年連続の実質的な不作だ。この事実を無視して、政府の責任だけを強調することは本質を見誤る。米不足に対してスピード感のある対応がなされているが、問題解決には中長期的取り組みが不可欠だ。本書は政策立案の経緯を熟知し、生産現場のフィールドワークを繰り返してきた専門家が、危機を客観的かつ定量的に分析し、日本の米が直面している課題と解決への道筋を正確に伝える問題提起の書。
第1章 令和米騒動の真相ーー天災と人災の複合危機
第2章 増産余力はあるのかーー産地の動向、歴史的経緯、国際比較
第3章 戦略的農政への問題提起ーー減反、直接支払、米輸出、高温対策
作者 | 荒幡克己 |
---|---|
価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 日経BP 日本経済新聞出版 |
発売日 | 2025年09月19日 |
それぞれ異なる視点から令和の米騒動を描いた3つの作品をご紹介しました。日常生活から離れたような重大な社会問題にも、実は誰もが一緒になって関わっていることに気づくきっかけになるかもしれません。一見複雑そうな経済の問題も、小説や漫画という形で描かれることで理解が深まることでしょう。それぞれの作品で、作者がどのような視点からこの問題を捉え、どのように描き出しているのか、じっくりと楽しんでみてください。
それから、どの作品も現代社会を深く考えるきっかけを与えてくれます。私たち一人一人が生活する社会をよりよく理解し、それぞれの立場で何ができるのか考えることは、未来を創る大切なステップです。特に今回のテーマである「令和の米騒動」は、食糧問題から経済問題、さらには地方と都市の問題まで多角的に考えることが求められます。それらを一冊の本で学べるのは、とても貴重な経験になることでしょう。
この3作品を通じて、読者の皆様が普段思い浮かばないような視点から問題を捉え、新たな発見や気づきを得られたら幸いです。読むことは、学ぶこと。それが楽しく、面白く、そして深い洞察を与えてくれるのが小説や漫画の魅力ですよね。皆様が手に取る一冊が、これからの生活に少しでも役立つ一助となりますように。なお、今回ご紹介した作品以外にも、社会問題をテーマにした名作は数多く存在します。ぜひ、様々な作品に触れることで視野を広げてみてくださいね。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。