伏線の狙撃手、浅倉秋成の小説6選
浅倉秋成氏の作品は、彼の緻密な伏線が魅力の一つです。まるで狙撃手のように、読者の心を確実に射抜いていきます。初めは何気ない描写や単語でも、物語の結末で重要な意味を持つ驚きの展開が待っています。彼の作品は一度読んだだけでは味わいきれません。二度、三度と読み返すことで初めて、伏線の巧妙さに気付かされるでしょう。厳選した6作品は、彼のマスターピースとも言える作品ばかり。迷宮のように複雑に絡み合う伏線を解き明かし、圧倒的な結末に息を呑むこと間違いなし!是非一度、浅倉秋成ワールドに足を踏み入れてみてください。
『俺ではない炎上』
外回り中の大帝ハウス大善支社営業部長・山縣泰介のもとに、支社長から緊急の電話が入った。「とにかくすぐ戻れ。絶対に裏口から」どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、大炎上しているらしい。Twitterで犯行を自慢していたそうだが、そのアカウントが泰介のものであると誤認されてしまったようだ。誤解はすぐに解けるだろうと楽観視していたが、当該アカウントは実に巧妙で、見れば見るほど泰介のものとしか思えず、誰一人として無実を信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも…。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になり、誰も彼もに追いかけられる中、泰介は必死の逃亡を続ける。
作者 | 浅倉秋成 |
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価格 | 1815円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2022年05月19日 |
『六人の嘘つきな大学生』
IT企業「スピラリンクス」の最終選考に残った波多野祥吾は、他の五人の学生とともに一ヵ月で最高のチームを作り上げるという課題に挑むことに。うまくいけば六人全員に内定が出るはずが、突如「六人の中から内定者を一人選ぶ」ことに最終課題が変更される。内定をかけた議論が進む中、発見された六通の封筒。そこには「●●は人殺し」という告発文が入っていたー六人の「嘘」は何か。伏線の狙撃手が仕掛ける究極の心理戦!
作者 | 浅倉 秋成 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年06月13日 |
『教室が、ひとりになるまで』
北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。「全員が仲のいい最高のクラス」で、なぜー。垣内友弘は、幼馴染みの同級生・白瀬美月から信じがたい話を打ち明けられる。「自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」“他人を自殺させる力”を使った証明不可能な罪。犯人を裁く1度きりのチャンスを得た友弘は、異質で孤独な謎解きに身を投じる。新時代の傑作青春ミステリ。
作者 | 浅倉 秋成 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2021年01月22日 |
『家族解散まで千キロメートル』
古い実家を取り壊して、家族ばらばらに転居することになった29歳の喜佐周。引っ越し直前、いつも家にいない父を除く家族総出で片づけをしていると、倉庫で不審な箱が見つかる。中には世間を騒がせる“青森の神社から盗まれたご神体”にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」過去のとある出来事により、父の犯行を確信する一同。返却し許しを請うため、ご神体とともに車で青森へ向かう周は、道中いくつかの違和感に気づく。もしかしてー「父さんは犯人になれない?」
作者 | 浅倉 秋成 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2024年03月26日 |
『ノワール・レヴナント (角川文庫)』
作者 | 浅倉 秋成 |
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価格 | 1188円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2021年09月18日 |
『フラッガーの方程式(1)』
「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」平凡な高校生・涼一は、日常をドラマに変える“フラッガーシステム”のモニターになる。意中の同級生佐藤さんと仲良くなりたかっただけなのに、生活は激変!ツンデレお嬢様とのラブコメ展開、さらには魔術師になって悪の組織と対決!?佐藤さんとのロマンスはどこへやら、システムはある意味感動的な結末へと暴走をはじめる!伏線がたぐり寄せる奇跡の青春ストーリー。
作者 | 浅倉 秋成 |
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価格 | 1078円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2021年04月23日 |
以上、浅倉秋成の代表作を6つ、私なりに選んで紹介させていただきました。秋成の作品の特徴とも言える伏線の巧みな引き方は、一読すれば是非とも体感していただきたい魅力の一つです。秋成が描く世界は、細部まで丁寧に構築されており、見落とせないドラマが随所に散りばめられています。
秋成の物語を読んでいると、まるでパズルを完成させていくような楽しさを味わうことができます。創作のプロとして、彼がいかに物語を紡いでいくか、ぜひ読んで確かめてみてください。そしてそれぞれの作品に散りばめられた伏線をひとつひとつ拾い上げて、全体像を描く楽しみを堪能してみてください。小説や漫画を通じて、仕掛けた伏線がどのように結末に繋がっていくのか、その一部始終をご自身の目で確かめてみるというのは、なかなかお得な経験だと思いますよ。
なお、私が今回選んだ作品は、浅倉秋成の作品の一部ですが、他にも秋成の魅力を引き立てる作品は数多く存在します。時間がある時にでも、ぜひ手に取ってみてください。
最後になりましたが、このような文章を読んでくださった皆様に感謝申し上げます。これからもいろいろな作品を読んで、それぞれが持つ魅力を共有できたら幸いです。読書は自分自身の世界を広げる素晴らしい手段です。秋成の世界が、皆様の日常に少しでも刺激を与えられたら、これ以上の喜びはありません。
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