冤罪がテーマの小説③
故郷の田舎町で罪を着せられ、12年間もの間、究極の冤罪生活を送る主人公。罪を擦り付けられた理由は、単に地元の権力者の気に入らなかっただけ。なんとも冷たい現実ですよね。主人公は報復のために証拠隠滅を試みますが、巧妙に絡んだ人間関係と謎が複雑に絡まっていく様子は、読者をハラハラさせるでしょう。後半部分のスピーディーな展開と衝撃の結末はまさに圧巻。一読した後に残る深い余韻と、未来への希望を感じさせる最終ページは、冤罪ものの小説の中でも非常に印象的です。
『潔白』
30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘が再審を請求した。娘の主張が認められれば、国家は無実の人間を死刑台に追いやったことになる。司法の威信を賭けて再審潰しにかかる検察と、ただひとつの真実を証明しようと奔走する娘と弁護団。「権力vs.個人」の攻防を迫真のリアリティで描く骨太ミステリ小説。
| 作者 | 青木俊 |
|---|---|
| 価格 | 715円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2019年10月09日 |
『審判 〈新装版〉』
冤罪はこうして作られる!
予想外の展開、衝撃の真相。
本格推理の名手による傑作長篇。
あなたは神に代わって
「人を裁く事」の恐ろしさを知っていますかーー?
周到な仕掛けと伏線で読者に挑んだ
著者会心の本格推理。
日本推理作家協会賞候補作。
女児誘拐殺人の罪に問われ懲役十五年の刑を受けた
柏木喬は、刑を終え出所後《私は殺していない!》と
いう自らのホームページを立ち上げ、意図的に冤罪を
被ったと主張。殺された古畑麗の母親、古畑聖子に
向けて意味深長な呼びかけを掲載する。
さらに自白に追い込んだ元刑事・村上の周辺にも
頻繁に姿を現す柏木。
柏木の意図は?
彼は本当に無実なのか?
| 作者 | 深谷忠記 |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | 徳間書店 |
| 発売日 | 2019年06月11日 |
『雪冤』
死刑囚となった息子の冤罪を主張する父の元に、メロスと名乗る謎の人物から時効寸前に自首をしたいと連絡が。真犯人は別にいるのか? 緊迫と衝撃のラスト、死刑制度と冤罪に真正面から挑んだ社会派推理。
| 作者 | 大門 剛明 |
|---|---|
| 価格 | 902円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2011年04月23日 |
これらの作品はあくまで「フィクション」ではありますが、実社会にも様々な冤罪事件が起こっています。私たちが紹介した作品(①から③まで)に出てきた登場人物たちが抱える絶望感や苦悩、葛藤は、実際に冤罪に身を投じてしまった人々と重なる部分が多々あるでしょう。だからこそ、読む者に深く心に響くのかもしれません。
物語を楽しむ一方で、社会問題への理解を深める契機にもなる冤罪テーマの小説。現実世界の絶対的な正義は存在しないかもしれませんが、物語を通じて私たちは冤罪の意味や、それが生み出す悲劇を見つめ直す機会を得ます。そして、それが現実の冤罪問題改善に繋がる力になればと願うばかりです。
それぞれの作品が描き出す「冤罪」には、読む人それぞれに異なるメッセージが込められています。しかし、私たちが紹介した3つの作品を通じてひとつ言えることは、それぞれの登場人物が冤罪という過酷な運命に立ち向かっていく姿が描かれている、ということです。
そして、その中で彼らが見出す「真実」とは何か。それは、皆さんが作品を読んで自身で解釈していただくものだと思います。きっと、皆さんそれぞれの「真実」が見つかるはずです。
これからも、そんな力強いメッセージを伝える作品をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに。というわけで、今回は冤罪をテーマとした3つの小説を紹介しましたが、皆さんの読書の一助になれば幸いです。次回も楽しみにお待ちくださいね。
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